カット中の会話が苦手...なぜ多い？　美容師も対応苦慮、「会話なしプラン」導入する店も: J-CAST ニュース【全文表示】

「美容院で話しかけられるのが苦手」「質問されたくない」などなど、Twitterでは美容師さんとのコミュニケーションに関する話題が盛り上がります。その理由をツイートまとめサービスのTogetter（トゥギャッター）が深堀りしてみました。

プライベートな話に対する強い抵抗感

Twitterでは「美容師さんとの会話が苦手」という声がよく見受けられます。その理由のひとつには「美容師さんとプライベートな話をしたくない」ということがあるようです。

ある女性は、美容師さんとの会話でプライベートな質問が多くなったことで、美容院を変えた経験があるといいます。その後、新しい美容院でお店を変えた理由を聞かれると「私を知られすぎたから」と答えたそうです。

Twitterの投稿を見ていくと、「気持ちがわかる」「友達ではないので、あまり踏み込まれすぎると気持ちが遠のく」「接客業で距離を近くしようとする人が苦手」など、美容師さんとの会話に抵抗を感じている人の感情がリアルに浮き上がってきます。

一方、美容師さんもお客さんと共通の話題を持つため、さまざまなジャンルの話題を把握しようと努力していることがTwitterを通してうかがえます。

あるTwitterユーザーは美容師さんから、お客さんが視聴するメディアのジャンルが広がっている、という話を聞きました。以前はスポーツをよく観ていた人たちも最近はアニメを観るようになったとか。そのため「スポーツは結果だけ見て適当に話を合わせられるけど、アニメは全部観ないといけないから辛い」そうです。

世間の関心に合わせてあらゆる情報を常に把握しておくのは簡単なことではありません。「全部観ないといけない」という美容師さんの言葉からは、話題の引き出しを増やすことの苦労が感じられます。

美容師さんから「普段、ワックス使いますか？」「このあとお出かけしますか？」と聞かれたことはありませんか。こうした質問に抵抗を感じるという声もTwitterにはあります。

美容師さんにとってこれらの質問は、お客さんの生活スタイルに合わせてカットやスタイリングを行いたい、という意図があることを知った、というツイートも話題になりました。

例えば「普段ワックス使いますか？」という質問をした場合「使わない」と答えた場合は頭頂部のカットを重くする、といった対応に。また、「この後お出かけされますか？」という質問は、外出先に応じてスタイリング剤をつけておきたいかを確認したいためだとか。

Twitter上では「嫌だったけどそんな理由だったのか」「謎が解けました、ありがとう」などの反応が集まっています。美容師さんのねらいを知ると、会話への抵抗も少しは薄れそうですね。

実は「会話が苦手」という美容師さんも存在します。

都内のある美容院では、会話が苦手という美容師さんが自ら「カット＋会話なし」や「カット＋静かに（会話少なめ）」という施術メニューを用意しているそうです。

Twitterでは「会話なしを選べる美容院、いいなあ」と好意的な声を中心に「こういうのが多様性だと思っている」といった感想もありました。

このようにTwitterの投稿からは、お客さんと美容師さん双方からのコミュニケーションに関する悩みだけでなく、これからのあり方も見えてきています。会話が好きな人も苦手な人も、それぞれに合ったお店が選べるようになるかもしれませんね。

以上、Togetterがお送りする「3分くらいで分かる週刊Twitterトレンド出張版」でした。今回紹介したTogetterまとめを振り返りたい方はこちらからどうぞ。次回もお楽しみに。

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