SNSの声を今後の売り場の展開に生かせる
「転売対策」などと本来の趣旨とは異なる観点から注目を集めたが、広報は「展示方法が注目されることはあまりないのでありがたい」と嬉しく受け止めている。
「我々の意図と違うところでご感想を述べていただいておりましたが、私どもの方でも新しい気付きがございます。今回はガンプラの件で、お客様の転売への意識など販売店側も注意すべきことを気づかせてもらえました。お客様がどういったものをお求めになるのか考える中で、ありがたい情報です。
そういった面ではSNSなどの情報について、我々も常に確認する必要があるでしょうし、好意的な声は今後の売り場の展開にも生かせると思います」
転売対策については、次のように述べる。
「転売は線引きが難しいです。一人で10個20個買われるなど明らかに購入数が多い商品、入荷個数などから品薄になりそうな商品は販売の個数の制限を実施することもあります。情報を収集して適宜対応していくことを心掛けています。
テレビゲームなど(転売横行で)社会問題となるような特定の製品についても品薄になりがちです。そういった商品については、多くのお客様が幅広く公平に受け取れるよう抽選販売を行っております。ただ必ずしも転売を防ぐことを目的としているわけではなく、あえて転売のための対策を取るといったことは小売業という立場から難しいです」