元乃木坂46の松村沙友里さん(29)が主演する2022年10月期放送のドラマ「推しが武道館いってくれたら死ぬ」(テレビ朝日系)のキャラクタービジュアルが8月16日に発表された。
平尾アウリさんによる同名漫画を原作とする同ドラマは、松村さん演じる主人公で熱狂的アイドルオタクの「えりぴよ」が、作中に登場する地下アイドルグループ「ChamJam(チャムジャム)」を応援する日々を描く。発表された写真で松村さんは真っ赤な上下のジャージに身を包み、自らが推す「ChamJam」のメンバー・市井舞菜の名前が入ったタオルを掲げるという熱心さあふれる姿が印象的だ。
発表を受け、ツイッターには「楽しみにしています」といった期待の声が上がっている。J-CASTニュース編集部はドラマにおける松村さんがどのような活躍を見せるかついて、プロアイドルヲタクのブレーメン大島氏に予想を依頼した。
「方向は180度異なっていて別世界とも言えます」
松村さんが所属していた「乃木坂46」といえば、押しも押されもせぬ女性アイドルグループ。「推される側」に所属していた松村さんが「推す人」たるアイドルオタクを演じることになるが、これまで乃木坂46で培った経験は生きてくるのだろうか。
「正直、そのようなことはないだろうと思います。というのは、今回、松村さんが演じるドルオタは作中の地下アイドルを推しています。一方、本人が所属していたのは第1線のアイドルグループと言える乃木坂46ですから、『ファンと推しの距離』が違うからです」(ブレーメン大島氏)
さらに、大島氏は以下のようにも説明した。
「コロナ前は乃木坂の握手会は盛んに行われていましたが、ファンとの接点である握手の時間はせいぜい何秒間かといったところ。しかし、地下アイドルとなると、ファンと比較的長時間触れ合うことが出来るシステムが充実しているグループが多く、ファンと推しの距離が密接です。グループアイドルというカテゴリーこそ同じですが方向は180度異なっていて別世界とも言えますので、今回の役を演じる際に乃木坂の経験が生きることはないでしょう」
新たな「オタクとしての松村沙友里像」確立に期待
その一方で、大島氏は松村さん自身にアイドルオタクを演じるにあたって有利な要素があると指摘する。
「松村さんは本人が公言する通り、熱心なアニメオタクです。なので、そこからにじみ出る『推す』という要素が役を演じる際に生きてくるかもしれません。それによって、新たな『オタクとしての松村沙友里像』が確立されるかもしれませんので、その辺は期待してしまいますね」
最後に、大島氏は以下のようにも指摘した。
「松村さん演じる主人公がドラマでどのような設定になるかはまだ分かりませんが、制作局の朝日放送の公式サイトに『収入の全てを推しである舞菜に貢ぎ』『地下アイドル(中略)に人生の全てを捧げている熱狂的なアイドルオタク』と明記されていることから、オタク活動に全力で金を注ぎ込む主人公とみられます。一般的な傾向ですが、ドルオタは推しの『地下要素』が強ければ強いほど金を湯水のように使う傾向があるので、その辺をどこまでリアルに描くのかが気になるところではあります」
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)