なぜ設置されていなかった?運営会社に聞くと...
J-CASTニュースは7月29日、この施設を運営する企業の広報担当者に取材した。
2階建ての施設には、男性用と女性用トイレが各4か所、多目的トイレが2か所設置されている。店舗の公式サイトには、おむつ交換台がある旨が記載されているが、どこに設置されているかまでは書かれていない。
担当者によると、おむつ交換台を設置しているのは女性用トイレと、衣料品売り場にある「赤ちゃん休憩室」と呼ばれるスペース。赤ちゃん休憩室には授乳室とおむつ交換台が設置されているが、授乳室に男性が入ることはできない。
タナイさんが無くて困ったとしていた個室内のベビーチェアも、女性用トイレには各室1台ずつ設置されていたが、男性用トイレには1台も設置されていなかった。
施設の男性用トイレには、交換台もベビーチェアもなかったのだ。一体なぜなのか。担当者は次のように説明する。
「弊社は様々なチェーンを合併して成立した歴史があり、施設の構造が店舗ごとに異なっています。そのため、大規模改装や店舗修繕時に、お客様のお買い物環境を整える目的でハード面の見直し等を図っておりますが、今回ご指摘いただいたように、サービスの充実に至っていない店舗もあります」
同社の他の施設には、男性トイレにおむつ交換台・ベビーチェアが設けられている店舗もある。また、新しくできた施設には、これらの設備は標準的に設けることになっているという。おむつ交換台やベビーチェアを設置してほしい、という声をどう受け止めるのか。
「ご利用されたお客様におかれましては、快適なお買い回りができなかったことでご不便をおかけしたと存じます。深くお詫び申し上げます。大変申し訳ございませんでした。この度の声を貴重なご意見として承りさせていただきます」
「おっしゃるように、商業施設はスーパーマーケットと違い、かなり滞在時間が長くなります。おむつ交換は、小さいお子さんをお連れの方は必ず行うものであると、私どもも認識しており、快適なお買い回りをする上では、交換台やベビーチェアの設置は非常に重要だと考えております。性別ごとのトイレによって設置状況が異なることは、迅速に是正していかなくてはならないと感じております。大規模改善や修繕時などのタイミングで、できるだけ早く拡充に努めていきたいと思います」