騒音、ゴミ放置、殴り合い...迷惑BBQ客「有料化」で一掃 「街全体が綺麗に」観光協会明かす成果

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   酒に酔って大音量で音楽を流し、ゴミは至る所にポイ捨て...。埼玉県飯能市内にある入間川の観光名所「飯能河原」では、以前はバーベキュー客で混雑してこんな惨状だった。

   ところが、市などが河原に有料エリアを設けたところ、騒音もなくなって静かになり、ゴミが10分の1以下に減ったという。客は半減するなどしたものの、有料化が奏功したのではないかとネットで話題になっている。

  • 有料化実験のときの様子(写真は、飯能市提供、22年5月3日撮影)
    有料化実験のときの様子(写真は、飯能市提供、22年5月3日撮影)
  • 密になった飯能河原の様子(写真は、河原町自治会提供、21年5月2日撮影)
    密になった飯能河原の様子(写真は、河原町自治会提供、21年5月2日撮影)
  • 飯能河原内のゴミ放置(写真は、飯能市提供、19年撮影)
    飯能河原内のゴミ放置(写真は、飯能市提供、19年撮影)
  • 有料化実験のときの様子(写真は、飯能市提供、22年5月3日撮影)
  • 密になった飯能河原の様子(写真は、河原町自治会提供、21年5月2日撮影)
  • 飯能河原内のゴミ放置(写真は、飯能市提供、19年撮影)

「禁止事項が平然と行われています」有料化以前は惨状

「最近、飯能河原の一部の利用者により、大音量での音響機器の使用や昼夜を問わず大声で騒ぐ、直火で調理等をする、ごみを放置する、夜間から深夜にかけて花火をするなど、飯能河原での禁止事項が平然と行われています」

   飯能市サイトでは2021年6月8日、こんな文言で始まる異例のお知らせが投稿された。

   新型コロナウイルスの感染拡大で、アウトドアの人気に火が点き、東京都内からも車で1時間強で行ける飯能河原には、多くのバーベキュー客が訪れ、過密状態になった。一部にマナーの悪い迷惑客がおり、同年のゴールデンウィークを中心に、前出のような光景が連日繰り返された。

「そのほか、周辺道路での通行を妨げる駐停車、住宅やごみ集積所へのごみの投棄など、違法行為や迷惑行為が多数発生しており、さらには酔ったうえでの殴り合いの喧嘩なども発生しています」

   こんな状況も報告され、住民らから警察への通報が相次いで、市も、対応に苦慮していると明かした。そして、「このままでは、ルールの見直しなどのほか、利用の制限などを検討せざるを得ない状況です」と告知した。

   こうした状態は改善せず、市などでは、21年8月に県が緊急事態宣言を出したのを機に、飯能河原を閉鎖する措置を取った。10月以降のシーズン外は、閉鎖が解除されたものの、市などでは、22年4、5月、ゴールデンウィークを中心に利用の制限に踏み切った。

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