韓国「マウンド国旗立て」に「イチローさんも怒ってた」 多村仁志氏語る06年WBC「あれはない」

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

   プロ野球横浜ベイスターズ、ソフトバンクなどで活躍した野球解説者の多村仁志氏(45)が2022年8月18日に公開されたユーチューブチャンネル「デーブ大久保チャンネル」の動画に出演し、06年に開催された第1回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)を振り返った。

  • 優勝に歓喜のWBCメンバー(写真:ロイター/アフロ)
    優勝に歓喜のWBCメンバー(写真:ロイター/アフロ)
  • 優勝に歓喜のWBCメンバー(写真:ロイター/アフロ)

「マウンドには駄目ですよ」

    日本は第1ラウンドで韓国に2-3で敗れるも通算2勝1敗で第2ラウンドに進出。第2ラウンドで再び韓国と同組となり1-2で敗れた。ところが米国がメキシコに敗れる波乱もあり日本は準決勝に進出し韓国と3度目の対戦。日本は意地を見せ6-0で完封し、決勝でキューバを下して初代王者となった。

    動画では大会全体を振り返りつつ話題は韓国とのライバル対決に。司会を務めた野球解説者のデーブ大久保氏(55)が「韓国戦で旗を立てられたんだっけ?」と問いかけると、多村氏は「イチローさんも怒ってました」と振り返り、「マウンドには駄目ですよ。みんな怒ってました。あれはないと」と語った。

    大久保氏が指摘したのは第2ラウンドの韓国戦。2-1で勝利した韓国は試合直後に選手やコーチ陣らがマウンドに集まり歓喜を爆発させた。その際、数本の韓国国旗をマウンドに突き立てるパフォーマンスを見せ当時、日本では大きな波紋を呼んだ。

    多村氏は「最後のバッターが僕だったんですよ」と切り出し、「僕が三振して終わったんですよ。阪神にいたオ・スンファン(呉昇桓)が出てきて、(スコアラーから)真っすぐとカット(ボール)だと言われた。最初、超でかいファールを打ったんですよ。僕も気持ちが入って。外のカットボールを打ったから次は外の真っすぐだろうと思って踏み込んだら(インコースに来て)空振り三振」と語った。

「世界のホームラン王から世界一の監督にしようと」

    多村氏によると、試合終了直後にイチロー氏がベンチ内で大声を発して激怒していたという。試合後のインタビューでイチロー氏は「僕の野球人生で最も屈辱的な日ですね」などと語っていた。

    第2ラウンドは韓国が3戦全勝で1位通過。日本、米国、メキシコはそれぞれ1勝2敗で並んだが、日本が失点率で米国とメキシコを下回り準決勝に進出し、韓国を6-0で下し雪辱を果たした。

    多村氏は大会全体を振り返り、優勝出来た要因のひとつにベテラン勢の支えがあったことを挙げた。

    「レギュラーで出ているメンバーではなくて宮本(慎也)さんであったりとか谷繁(元信)さんであったりがバッティングピッチャーをやってくれた。バッティングピッチャーの方たちも(バッターが)すごい選手たちなのでちょっとイップス気味になったりしていた。そこで毎日投げてくれ手伝ってくれたというのもあって『先輩たちのためにもやらないと』という気持ちなっていた」

    同大会は王貞治氏が監督を務め、イチロー氏をはじめ松坂大輔氏、上原浩治氏、藤川球児氏らそうそうたるメンバーが集結。多村氏は「いいメンバーが揃っていたと思います。選んでもらえて本当に感謝ですね」と改めて感謝の言葉を口にし、「世界のホームラン王から世界一の監督にしようという感じもあった」と懐かしそうに振り返った。

姉妹サイト