岸田文雄首相・林芳正外相と電話会談、日本の貢献に謝意伝える
ゲイツ氏は、安倍氏退陣後も日本政府の取り組みが続いていることを評価している。例えば21年12月に岸田文雄首相、22年6月に林芳正外相と電話会談し、途上国に新型コロナワクチンを供給する「COVAX(コバックス)ファシリティー」をはじめとする国際的枠組みに対する日本の貢献について謝意を伝え、日本の今後の取り組みに対する期待を表明している。
政府は22年5月、保健分野の日本の国際貢献のあり方を示した「グローバルヘルス戦略」を取りまとめた。ゲイツ氏は、戦略が「パンデミックの予防と世界の保健システムの改善に向けた大きな一歩」だと評価。23年に開かれるG7広島サミットでもグローバルヘルスを議題にして「世界の最貧国で、さらに多くの命を救うための基盤となる具体的なステップ」を提案するように求めた。
その上で安倍氏の功績を次のようにたたえた。
「安倍晋三氏は、健康を改善することが正しいだけでなく、世界をより安全で豊かなものにすることを理解していた。その死は悲劇的な損失だが、安倍氏が築いたグローバルヘルスで日本が果たす主導的な役割は今後も続くだろう」
(J-CASTニュース編集部 工藤博司)