FA権取得のロッテ田村龍弘、行使すれば争奪戦か 正捕手より「2番手捕手で需要あると思う」の声

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

   ロッテ・田村龍弘が国内FA権を取得し、今オフの動向が注目されている。

   田村は開幕からファーム暮らしだったが、2022年7月23日に1軍昇格。しかし、新型コロナウイルスで陽性判定を受けて8月4日に「特例2022」で登録抹消となった。資格取得条件まで残り11日だったが、抹消期間中も練習復帰前日まで取得条件に加算されるという特例に基づき、8月14日に国内FA権の資格取得条件を満たした。

  • ロッテの本拠地、ZOZOマリンスタジアム
    ロッテの本拠地、ZOZOマリンスタジアム
  • ロッテの本拠地、ZOZOマリンスタジアム

「縁の下の力持ちで投手の持ち味を引き出すリードに長けている」

   ロッテの「扇の要」として活躍していた。15年に12球団トップの盗塁阻止率.429で正捕手をつかむと、インサイドワークを武器に投手陣を引っ張ってきた。勝負強い打撃にも定評があり、16年にベストナインを獲得している。だが、度重なる故障で近年は出場機会を減らし、今季は佐藤都志也、高卒ルーキーの松川虎生の後塵を拝する形に。今季は2試合出場にとどまっている。まだ28歳と捕手としてこれから脂がのり切る時期を迎えるため、出場機会を模索するためにFA権を行使する可能性は十分にある。

   スポーツ紙記者は、こう分析する。

「ロッテに愛着は当然あると思いますが、井口監督が来季も続投なら出場機会が増えることはイメージしづらい。他球団でプレーすることを模索するでしょう。派手な活躍をする捕手ではないですが、縁の下の力持ちで投手の持ち味を引き出すリードに長けている。まだまだ1軍で十分にできると思いますし、複数球団の争奪戦になっても不思議ではありません。正捕手というより、2番手捕手で需要があると思います」

   今オフは同じ捕手の西武・森友哉が「FAの目玉」として動向が注目されている。球界屈指の打撃センスを誇る強打者だが、捕手の守備能力で言えば田村も決してひけを取らない。明るいキャラクターと社交的な性格で新天地に溶け込むのも早いだろう。果たして他球団の評価は――。

(中町顕吾)

姉妹サイト