撮影のために電車内のライトを消してほしいと、車内の通報装置の赤いボタンを押した男性がいたとして、ツイッターに動画が投稿された。
動画では、近畿日本鉄道の車掌がボタンについて「写真を撮るために使うようなものではない」と男性に注意していた。どんな状況だったのか、近鉄の広報部に詳しく話を聞いた。
「写真を撮るために使うようなものではない」と諭す
「もし写真を撮りたいんでしたら、もういっぺん出て、回って自分で撮って下さい。この電車に乗りたいんだったら、乗って下さい」
車両の端付近で、黒いリュックを背負った若い男性に向き合って、近鉄の車掌がこう諭す。
これに対し、男性は、「はい、すいません...」と小声で謝っている。この騒ぎで、乗客数人が様子を見ていた。
車掌は、少し開いた車両の端のドアをのぞいて閉めると、そばの壁に設置された通報装置に手を置き、「これは緊急用のものです」と強調した。男性は、理解したようで、「あ、はい、緊急用のもので...」と応じる。
「もしこれを押して、他のところで何かあった場合に、あなたはどうするんですか?」
「あなたがこれを押して、私がここで処理をしている関係で、その対応ができなくなるんですよ!」
車掌がこう指摘したうえで、「どうするんですか? そういう場合」と聞くと、男性は、小声で何か答えている。
「そうなりますよね。これは緊急用のものです。写真を撮るために使うようなものではない」
車掌は、こう告げると、その場を立ち去っていった。男性は、「はーい、はい、はい、はい」と右手を上げて理解したとの態度を示して終わっている。
この43秒の動画は、ツイッターで2022年8月12日に投稿された。