天皇陛下「おことば」今年もコロナ禍言及 戦没者追悼式で「岸田カラー」は見えたのか

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安倍・菅政権の「積極的平和主義」も踏襲

   「戦争の惨禍を二度と繰り返さない」に続く言葉は「この信念」から「この決然たる誓い」になり、20年と同じ表現に戻った。3年連続で「積極的平和主義の旗の下」で国際社会に貢献することをうたい、その直前にはロシアによるウクライナ侵攻を念頭に置いたとみられる「未だ争いが絶えることのない世界にあって」という表現が加わった。20、21年には登場したコロナ禍への言及はなくなった。

   式典の運営にも引き続きコロナ禍が影を落とした。座席の間隔は大きく開けられ、「コロナ前」は約5000人いた参列者は600人弱にとどまった。ただ、東京都に緊急事態宣言が出ていた21年は22府県が参列を見送ったのに対して、22年は京都、愛媛、山口、沖縄以外の43都道府県から遺族が参列。3年ぶりに行動制限がなくなったことを反映した。

   式典には天皇皇后両陛下、岸田氏、95歳から7歳までの遺族らが参列し、日中戦争と第2次世界大戦で犠牲になった約310万人を追悼した。

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)

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