自由度が高い「フレンチノット」技法で制作
ipnotさんが刺繍作品に用いるのは「フレンチノット」と呼ばれる技法だ。布に小さな結び目を連ねて、粒々の立体感を持った点描のようにモチーフを描き出す。表現の自由度がとても高いといい、具体的には、
「粒が小さいので細かなところまで色の調節ができ、陰影も付けやすくより写実的に刺繍ができます。素材も綿なのでとても柔らかく何層も重ねることが可能なので質感も良い意味で刺繍っぽさが消えて表現の幅がグッと広がります」
と説明する。構想を具現化するのに最適だと7年前に魅入られて以降、フレンチノットに特化して制作を続けてきた。過程も好みだといい、「一粒の小さな点が立体になる。どこか宇宙のはじまりみたいですよね」と思い入れを伝える。
反響を受けては、これまで投稿してきた制作時間を長く要する作品とは異なって気軽に公開したにもかかわらず「今までで一番の反響でした。笑」と驚く。一方で、
「自分が楽しんで作ったものがこうやってたくさんの方も同じように楽しんでもらえることが何より嬉しいです」
と喜びを示し、「心から楽しんで作るって大事ですね」と述べた。
なお、当初はハムスターにピザを食べさせる構図も考えていたという。しかし、「振り子が止まってしまったりピザをあまり美味しそうに食べていなかったので諦めました」。ipnotさんは「また早起きしてリベンジします」と意気込んだ。
早起きしたのでピザ刺繍の振り子時計を作ってみました????
— ipnot イプノット (@ipnot) August 9, 2022
24時間チーズが伸び伸び。 pic.twitter.com/P3Ppfy93PN