ちむどんどん、イライラしても「見てしまう」視聴者達 一体なぜ?識者が推し量る「制作側の意図」

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「賛否両論を生むよう意識するということはあるでしょう」

   ツイッターには「結局最終回まで見てしまう視聴者はいいカモなのかもしれない」といった声もあるが、制作側が意図的にイライラする内容に仕立てて視聴に繋げようとしている可能性もあるのか、あるいは視聴者が勝手にイライラしているだけなのか。木俣氏は、

「全くそんな意図がないということはないのではないでしょうか。ただ、そのようなシーンのあとでイライラする要素を指摘したり糺そうとしたりする人物が作中に出てくることもありますから、イライラさせるのは真の目的ではなく、あくまで物語の『フック』としての役割を期待してのことなのかなと思います」

と指摘。過去の朝ドラの例も引き合いに出した。

「2018年度前期の『半分、青い。』のヒロインはあえて自由奔放に描かれ、それに拒否反応を起こす視聴者もいて、SNSでも賛否両論を巻き起こしていました。また、2021年度後期の『カムカムエヴリバディ』では主人公の身内が泥棒をすることが2度あって、それも物議を醸しました。三代目ヒロインの大月ひなたとその元交際者の五十嵐文四郎の再会の顛末も、そりゃないよーと騒然となることを意識して描かれたようにも感じます」

   このような制作の仕方は、「SNS上でバズらせて視聴率を向上させる」という効果を狙ってのものなのだろうか。

「昔からドラマに限らず物事には賛否両論あるほうが注目されている証とされるので、賛否両論を生むよう意識するということはあるでしょう」

(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)

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