「異常な状態の中で、言葉も汚くなって反省しています」
「まず、前から3人目だけ、ゆっくり来て下さい。前から3人だぞ! 3列だけ、そこで止まりなさい」
警備員の制服でなく比較的ラフな服装の男性が、命令調で花火帰りの人たちに呼びかけるだけに、笑い声も時折漏れた。 それでも、先へ行こうとする人がいると、男性は、「命を守ってんだ、止まれ!」「子供が優先だ!」と一層声を張り上げていた。
ツイッター上では、この男性は、大手警備会社の子会社「アルソック京滋(けいじ)」(京都市)の公式サイトに出ていた写真などから、同社の永野正社長(64)ではないかと話題になった。
永野社長は8月12日、J-CASTニュースの取材に応じ、動画の男性は自分だと認めたうえで、次のように話した。
「花火大会の警備計画をボランティアでサポートしており、手弁当で全体の状況を見ていました。大会実行委員会から手伝ってほしいと言われ、協力会社から警備員を集めていましたが、このときは、とにかく落ち着かせないといけない異常な状態でした。そこで、博覧会などの雑踏警備に慣れている私が、警備員からマイクを渡してもらいました。『押すな、押すな』の騒ぎとなり、将棋倒しになってはまずい状況で、優しい言葉は通用しないと思い、言葉も汚くなってしまいました。今では、このことを反省しています」
呼びかけのときにマスクをしていなかったことについては、こう説明した。