「危険スライディング」清宮幸太郎は「走塁の基礎身についてない」 故障リスクも...教訓にできるか

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   日本ハム・清宮幸太郎が「4番・一塁」でスタメン出場した2022年8月11日の西武戦(札幌ドーム)で初回の1打席目で一飛、4回の2打席目で空振り三振に倒れると、6回の守備から途中交代した。左手を離したスイングは本来の形ではないのは明らかで、前日のクロスプレーが影響しているのは明らかだった。

  • 清宮幸太郎(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)
    清宮幸太郎(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)
  • 清宮幸太郎(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)

「一流選手は走塁技術も高い」

   清宮は前夜10日の同戦で、同点の8回1死一、二塁の好機に近藤健介の二ゴロで一塁走者として二塁へ滑り込んだ際に、西武の遊撃手・源田壮亮と交錯。クロスプレーの判定はセーフだったが、西武側のリクエストでリプレー検証となり、アウトに判定が覆った。さらに、清宮のスライディングが正しいスライディングではなかったとして「ボナファイドルール」が適用され、打者走者の近藤もアウトとなった。

「勢いあまってスライディングが二塁ベース上を超えて源田とぶつかったので、守備妨害と判断された。もちろん清宮は故意ではない。一方で、故意ではなくても相手や自分が大けがする恐れがある危険なプレーです。清宮はスライディングがうまいとは言えない。走塁の状況判断も春先よりは改善されているがまだ基礎が身についている状態ではなく、新庄監督が鍛え上げている段階です。一流選手は走塁技術も高い。同学年のヤクルト・村上宗隆が好例です。三冠王を狙える打棒に目が奪われますが、今季10盗塁をマークして、走塁の状況判断にも優れている。走塁が下手な選手は故障のリスクも高い。今回の守備妨害は清宮が今後成長する上で大きな教訓になると思います」(スポーツ紙記者)

   新庄剛志監督は走塁技術を重視し、走者が出ると様々な作戦を仕掛ける。選手たちは相手の守備陣形、相手バッテリーの配球、打者の反応、打球判断など様々な状況を頭に入れて、臨機応変に判断しなければいけない。目指す野球は高度で、「打つだけの選手」は必要とされない。清宮は長距離砲として大輪の花を咲かせることが期待されるが、「不動のレギュラー」になるために走塁、守備のレベルも上げることが求められる。(中町顕吾)

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