萩生田氏、経産省に強烈エール 職員は文化祭実行委員長タイプ「普段は他のことに協力しない」

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   第2次岸田改造内閣の発足に際する萩生田光一政調会長の発言が、「俺は骨格じゃなかったのか」「聞かない力」に続き、話題となっている。

  • 萩生田光一氏(2017年撮影)
    萩生田光一氏(2017年撮影)
  • 萩生田光一氏(2017年撮影)

「厚かましい役所だとずっと思っていた」

   萩生田氏といえば、

「(閣僚人事をめぐり)一部報道で(内閣の)骨格は維持すると出ていて『ああ、俺は骨格じゃなかったのか』とこんな思いもございます」(2022年8月8日の経済産業省大臣時の会見)
「(自民党内での議論は)総裁に倣って聞く力を発揮して、時には『聞かない力』も発揮して取りまとめをして方向性を決めていく」(10日の政調会長就任会見)

と、歯に衣着せぬ発言がここ数日で耳目を集めている。

   10日の経産大臣の退任あいさつでも、独特の表現を使って職員を激励した。「最後に、経済産業省の職員に言い続けてきたことがあります」と切り出すと、次のエピソードを語った。

「私が文科大臣時代に経産省の職員と共同でやる仕事がたくさんあり、どちらかというと文科省の職員の方が大人しいものですから、気がつくと経産省が上空侵犯をして本来文科行政の仕事だと思ったことを経産省が取っていくようなことを見ていました。なので、いい意味で機動力があって厚かましい役所だとずっと思っていた」

   経産大臣に就任後は、「厚かましいのは間違いなかったのですが、機動力や行動力は高く評価でき、ぜひ役所の伝統として続けてほしいとお願いしています」と称える一方、「職員は新しいもの好きで、新しい政策に飛びついてものすごいスタートダッシュで頑張るんですが、その後部署が代わると何もなかったかのように自分が携わったことに全く関心がない。これは絶対にダメだと申し上げた」と課題を口にした。

「耳と胸が痛すぎて、何も言えない」

   文科省の職員を生徒会長、経産省の職員を文化祭実行委員長にたとえ、「短期期間限定で頑張るが、普段はほかのことに協力しない。これはダメということで、自分がせっかく携わったことは若い時から幹部になる時まで、自分がいた部署のことがどうなっているのかずっと関心を持ってフォローする体制を作れば、経産省はもっと力を発揮できるのではないかと申し上げ続けてきました」と、「おせっかい」の重要性を説いた。

   SNSでは「あるある......」「経産省の審議会の乱立状態を見ると納得」「耳と胸が痛すぎて、何も言えない」「定期的に人事異動させる風習が悪いんだと思う」とさまざまな意見が寄せられている。

   道半ばでの人事に無念さをにじませた萩生田氏。後任には、経産省出身の西村康稔氏が就任した。

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