町会が「シュールストレミング」を通して考えたいこと
イベントは8月21日、「『世界一臭い!?』を食べて、地球の未来を考えよう」という名前で開催される。会場は東中野区民活動センター。「世界一」を冠する食べ物を提供することで、多くの参加者を呼び込み「生涯忘れることができない思い出を作ってもらいたい」という。
さらに、次のようなねらいもある。
「偏見に繋がりがちな強い臭いに、スウェーデンの人たちの素晴らしい知恵と食文化が存在することを理解してもらう機会を提供したい。とりわけ若い世代に見た目や臭い、他人からの情報に惑わされず、自ら判断し、異質な文化や価値観を理解する体験をしてもらいたい」
「北欧食の哲学である『地元で取れる食材』『知恵を活かした調理・保存』というスタンスは、地球の持続性を取り戻す SDGs にも通じる考え。環境意識の高い北欧の政治や社会、食文化について学び、未来のために地域レベルで何ができるのかを考える機会にしたい」
さらには「嘲笑の対象になっている『シュールストレミング』について、多くの方に実 際に食べてみる機会を提供することで、この優れた保存食にまつわる偏見を少しでも減らしたい」として、「人や特定の物、考えが、生来の特性により偏見に晒されることが少なくなることが理想」だと述べた。
イベントでは、欧州や北農の国々で進められているSDGsのための取り組みに関する講義やトークセッションを開催予定。環境保護や多様性について考えられる機会にしたいと意気込む。