サントリーウイスキー「山崎」のギフトショップ販売休止に衝撃 転売対策?本社に本当の理由を聞く

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「転売とは直接関係ない。需給状況を顧みて販売休止にした」

   サントリーホールディングスの広報部では8月10日、J-CASTニュースの取材に対し、今回の販売休止などは転売とは直接関係ないとしたうえで、次のように説明した。

「ギフトショップで販売休止にしたのは、山崎の需給状況を顧みてのことです。安定した供給のため、設備投資をして増産に努めていますが、ウイスキーはすぐに作れるものではありません。多くのお客様から評価をいただいているにもかかわらず、ご迷惑をおかけしてしまって申し訳なく思っています。販売を再開する時期につきましては、需給状況を見ながら判断しますので、具体的には申し上げられません。なお、山崎700mlについては、市販は続けています」

   ギフトショップでは、山崎ベビーボトルとグラス3種類などのセット商品は販売しているという。

   山崎など著名なウイスキーについては、ハイボール人気やNHK朝ドラ「マッサン」を通じて需要が増え、世界的な賞を取るなどして海外にも流通が拡大したとされる。一方で、原酒の不足が深刻になり、長期熟成の商品が高値で取引されており、こうした市場の動向がひっ迫した需給の背景にあるようだ。

   見学などの予約については、再開を心待ちにしていた愛好者らがたくさんいたほか、コロナ禍以前より枠をほぼ半減して1回12人に絞っているため混雑しているという。当初は予約期間を1週間としていたのを1か月に延長するなど混雑緩和を進めているとし、「お待たせして申し訳なく感じていますが、安全・安心な見学のためにご理解をお願いしたいと思っています」とした。

   一方、ギフトショップでは、購入は1人1本と限定し、店頭で「転売目的でのウイスキーの購入は固くお断り致します」と掲示しており、転売対策にも苦慮していると広報部では認めた。転売を防ぐようコントロールすることは難しいといい、「オークションサイトなどで希望小売価格より高額で出品されていることは、大変残念に感じています」と話した。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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