2022年8月9日放送のNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」で、ヒロイン・比嘉暢子(黒島結菜さん)と青柳和彦(宮沢氷魚さん)との結婚を、反対していた和彦の母・重子(鈴木保奈美さん)がついに認めた。そのカギとなったのが重子の大切な「宝物」だった。
しかし前日には、暢子の兄・賢秀(竜星涼さん)が重子の愛するオルゴールを壊してしまう場面が放送されている。視聴者からは「オルゴールは、壊したままで良いの?」などといった声が寄せられている。
「きっと、どちらも大切な宝物のはずです」
暢子は重子に結婚を認めてもらうため、自身の職場であるイタリアンレストラン「アッラ・フォンターナ」に招待した。重子がフォンターナを訪れるのは2回目。初回はならず者による騒動があり、料理の途中で店を去ってしまっている。
今回は店を貸し切り、和彦と重子のために特製メニューを提供。魚肉ソーセージのゼリー寄せ「ソップレッサータ」や、海老の頭が入った「秋のミネストローネ」、鯨の肉を用いたミラノ風カツレツ「コトレッタ・アッラ・ミラネーゼ」などをふるまった。いずれも戦後の闇市で食べられていた料理をイメージしている。
重子は「懐かしい!」と声を上げ、「毎日お腹を空かせてた終戦直後の...。父さんとよくいった...闇市の味」と戦後の暮らしを振り返り始めた。
「何年かして闇市は『マーケット』と名前を変えて。あなた(和彦)を連れて3人で出かけてはまだこういう料理を食べていたわ。おいしくなかったのよ、今考えるとね」
そして涙ぐみながら「でもあのころ、それが美味しかったの」などと語り、当時が自身の人生の中で一番幸せな時期だったかもしれないと振り返った。
暢子は自分の家族やフォンターナで過ごした時間が宝物だと語り、「重子さんにも大切な思い出、宝物があって、うちとは全然違うものだと思います。でも、きっと、どちらも大切な宝物のはずです」と語りかける。
暢子が「重子さんの大切な思い出の味を作れたらと思いました」と料理への思いを告げると、重子は「披露宴はイタリア料理でお願いしますね、あと沖縄料理も食べさせてもらいたいわ」と2人の結婚を認めた。