ペロシ氏の台湾滞在は8月2~3日
8月9日には、さらに独自の表現を展開した。ペロシ氏訪台に対抗する形で中国側が行ってきた軍事演習に関連する内容だ。中国軍で台湾方面を担当する東部戦区は、台湾周辺の6つのエリアを封鎖して実弾演習を実施。当初は4~7日の日程で行うことを発表していたが、予定を延長して8~9日も演習を行ってきた。こうした状況を受け、台湾の外相にあたる呉釗燮(ジョセフ・ウー)外交部長は9日の記者会見で、
「中国はペロシ議長の台湾訪問を口実に、さまざまな方法でその本心を追求している」
などと非難。「本心」の一端を
「中国は何年も前から台湾を軍事的に脅しており、今もその水準を高めようとしている」
と説明した。なお、ペロシ氏は8月2日夜に台湾に到着し、翌3日には次の滞在地の韓国に向かっている。
華氏のツイートでは、
「『ペロシはすでに台湾を離れたのに、なぜ中国はまだ軍事訓練をしているのか?』と問う声もある。答えは簡単だ。刺されてナイフを抜いても、傷口の出血が止まらないからだ。ペロシの台湾訪問は、米台関係の段階を上げる大きな挑発であり、中国の主権と領土の一体性に対する真の脅威だ。中国はあらゆるシナリオを想定して準備しなければならない」
などと主張。返す刀で、米国側の動きを
「ところで、米国は米国領土から何千マイルも離れた中国の玄関先で100回以上の軍事訓練を行ってきた。中国が自国の領土の一体性を守ることの何が問題なのだろうか?」
と批判した。
(J-CASTニュース編集部 工藤博司)
Some are asking: #Pelosi already left Taiwan, why's China still doing military drills? The answer's simple: When you get stabbed, after removing the knife, the wound won't stop bleeding.
— Hua Chunying 华春莹 (@SpokespersonCHN) August 9, 2022