ミュージシャンの星野源さんが2022年8月8日、俳優の上白石萌音さんをゲストに迎えたトーク動画「Two Voice＃10」をYouTubeで公開した。俳優としてもミュージシャンとしても活動する2人ならではのやりとりが反響を呼んでいる。
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星野源さん（写真：つのだよしお/アフロ）
「しんどいなと思ってていいと思います」
上白石さんは星野さんに、「いつも楽しそうに歌われてるじゃないですか。どうしたらそんな楽しそうに（歌えるのか）」と質問。「（星野さんが）もう本当に音楽が楽しくてたまらない！ みたいなのをいつも感じるから。本当に理想だなって思うんですよ」と尋ねた理由を説明すると、星野さんは熟慮した上で「ライブでいうと、板の上に乗った瞬間になんとなくこう、人格が変わる感じがあって」とし、「社会で生きてく中での色んなしがらみとか、背中にどうしても背負うものとか、そういうのも一時的に降ろせる場所みたいなのが舞台の上だなって」と話した。
しかし、こうした考えに至ったのはここ5～6年くらいだそうで、星野さんから「（今はまだ）しんどいなと思ってていいと思います」とアドバイスが送られると、上白石さんは「今日なんかもう人生相談に来たみたいな、カウンセリングみたいな」と笑う。
「選択肢があるってすごく豊かなことだよね」
幼い頃、舞台俳優を目指していたという上白石さん。元々「歌は違う人（演じるキャラクター）になって歌うもの」という認識があり、「上白石萌音」として歌う自分を不思議に思うこともあるという。
すると星野さんは、「自分の名前で歌っている時間がさらに長くなっていくと、繋がる瞬間があるのかなって思う」と助言し、ともに役者とミュージシャンという二足の草鞋を履いている活動者ならではの考えを明らかに。「どっちも好きで楽しくて、どっちも苦しくて...。だから本当に幸せなことだと思います」と話す上白石さんに対し、星野さんも「選択肢があるってすごく豊かなことだよね」とうなずくのだった。
こうした2人ならではのやりとりに、視聴者からは「聡明で柔和なお二人の会話はとても聞き心地が良かったです」「お二人の柔らかな雰囲気の中で語られる真剣なお話。ずっと見入ってしまいました。音楽と役者のお仕事が大好きで、とっても真剣に向き合っているのが伝わります」「穏やかな雰囲気なのにお二人の信念みたいなものが伝わってきて、いい時間でした。萌音ちゃんの誠実な人柄が知れてとてもよかったです」「源さんのカウンセリング、納得すぎて腑に落ちて、萌音ちゃんの話と共にとても優しい気持ちになれました お二人とても波長があいますね」などと反響を呼んでいる。