AIを除く「人間以外」からの応募は?
総応募数は第1回が最多となる3057作、以降は年によって1900〜2600作ほどを推移している。うちAIが創作に関わったものは第3回から現れ、第9回までそれぞれ、11作、11作、7作、5作、2作、14作、114作が集まったという。
AIをどのように作品に関わらせるかは、作者の裁量に任されている。例えば第3回の一次審査を突破した公立はこだて未来大学・松原仁教授(肩書は当時)率いる研究チームは、人間が定めた登場人物や状況などの主要な設定をもとにAIが自動出力した小説を応募した。
第9回では初めて、一部にAIを用いた作品が一般部門の優秀賞を獲得した。葦沢かもめ氏の「あなたはそこにいますか?」だ。同氏は受賞コメントでAIとともに3週間で101作を執筆、応募したと明かしている。
AI作品の動向に注目が集まっている同賞だが、募集要項によれば、AIに限らず「人間以外」からの応募を広く受け付けている。ただし、これまでに応募は「ありません」と広報は述べた。