パイレーツ・筒香嘉智がメジャーの40人枠から外れることが球団から発表された。事実上の戦力外で、今後はウエーバーにかけられて他球団から獲得のオファーがなければマイナー降格、自由契約の道を選ぶ。
NPB復帰なら「複数球団が興味を示すのでは」
今季は打撃の状態がなかなか上向かなかった。主軸として期待されたが、50試合出場で打率.171、2本塁打、19打点。本塁打のうち1本は、大差の試合でマウンドに上がった捕手のモリーナから放ったものだ。
5月25日に腰部の筋肉損傷のため負傷者リスト入り。復帰後のパイレーツ傘下のマイナー3Aインディアナポリスで打撃好調だったが、7月上旬にメジャー昇格後は快音が聞かれずベンチを温める機会が増えた。
筒香は19年オフにDeNAからポスティング・システムでレイズに移籍したが20年は打率.197、8本塁打、24打点。昨季も打率.167、0本塁打、5打点で5月にロースター40人枠から外れた。ドジャースにトレード移籍も打率.120、0本塁打、2打点に終わり8月に自由契約となり、パイレーツへ移籍した。
背水の陣で代打の数少ないチャンスを生かしてスタメンに定着し、43試合出場で打率.268、8本塁打、25打点と結果を残したが、今年は自慢の長打力が鳴りを潜めていた。
「30歳という年齢で今までのキャリアを考えると、メジャーで今後もプレーするのは厳しい。来年以降は日本国内でプレーする選択肢が現実的だと思います。左の長距離砲としてまだまだNPBではできる。古巣のDeNAを含め、複数の球団が獲得に興味を示すのではないでしょうか」(スポーツ紙記者)