組合は不審クレームに「詐欺という認識はない」
日本酒造組合中央会(東京都港区)の総務部担当者も3日、組合員らに向けてメールを送付したのは事実だと取材に答えた。この事案について実害の報告はないとする。
同じ内容のクレームが全国各地で同時発生した点は「通常だとありえないと思うんですよ」と訝しむ一方、先のツイートにあった詐欺とする見方については「私どもはそのようなことをメールに書いていません」といい、
「そもそも、この案件が詐欺か嘘かというのもよく分からないのが事実なんです。金品を要求する意図があったか私どもの方では分からない」
と見解を述べた。当該男性から電話を受けた各社が対応できない旨を伝えたのち、相手から更なる要求がないことから、「詐欺という認識はないです」と組合担当者は重ねる。
なお怪しいクレームに関して組合員らから年に数件ほど問い合わせがあるが、報告は任意のため、発生件数の推移といった実態は把握していないという。
メール配信の効果については、「(仮に詐欺だったとして)防ぐことが出来たのであれば、我々としては良かったなと思っています」 と話した。