2022年8月4日放送のNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」では、ヒロイン・比嘉暢子(黒島結菜さん)の下宿先の居酒屋「あまゆ」の食材が傷んだシーンが放送された。
SNSでは「料理を台無しにする描写ばかり」などと呆れる声が広がっている。
※以下、ネタバレを含みます。
「このクーブイリチーもう傷んでしまったかな」
上京した暢子の勤めるイタリア料理店「アッラ・フォンターナ」では、ならず者による嫌がらせが続いていた。暢子はオーナー・大城房子(原田美枝子さん)から口外を禁じられているにもかかわらず、職場に電話をかけてきた姉の良子(川口春奈さん)に事情を話してしまう。それを聞いた良子は激怒し、勘違いであまゆに押し掛けた。
「あまゆ」は沖縄出身者たちが憩う居酒屋。沖縄料理を作り続けるも味音痴な主人・金城順次(志ぃさー(藤木勇人)さん)が娘・トミ(しるささん)と共に営業している。
あまゆでは良子が訪れる直前、順次とトミ、沖縄県人会会長である平良三郎(片岡鶴太郎さん)の妻・平良多江(長野里美さん)たちが会話をしていた。順次は、冷蔵庫から昆布を炒めた沖縄の総菜「クーブイリチー」を取り出すと、顔をしかめこう述べた。
「えっ...?アイヤー。このクーブイリチーもう傷んでしまったかな」
多江も「さすがに無理だと思う。もう諦めるしかないわね」と声をかけた。すると突如、店の戸が開き良子が飛び込んできた。
「どうして諦めるんですか!」
嫌がらせを受けているのが「あまゆ」だと勘違いした良子は、「どうしてすぐに警察に届けないんですか?毎日嫌がらせをされて、このままではお店を潰されてしまいます!」などと訴え始める。驚く店の人々のもとに、暢子が駆けつけ事情を説明。うっかりフォンターナの事情を漏らしてしまうのだった。
「クーブイリチーが腐ってるって描写が悲しかった」
料理が傷む演出にツイッターでは疑問の声が寄せられている。
「傷んでるのにそのまま店に出さなくてよかったね...っていうか、この流れであまゆの料理信用できなくなった...よく今まで食中毒出さなかったな」
「あまゆのご主人が、タッパー開けて、クーブイリチー腐ってるっていうシーン、気持ち悪くなった。今までもスレスレのヤバいもの店で出してたのかなって.......」
「久々に朝ドラ見たら、個人的に世界一美味しいと思っているクーブイリチーが腐ってるって描写が悲しかった。沖縄県民として、沖縄料理は素敵に描いて欲しい」
食べ物の扱いをめぐって指摘があがる演出は今回が初めてではない。ツイッターでは下記のシーンにも疑問の声が寄せられている。
第4週「青春ナポリタン」では、学校対抗の料理大会でスープをこぼして台無しに。第11週「ポークと卵と男と女」では、混乱した厨房でトマトソースを盛大にぶちまける。第16週「御三味に愛をこめて」では、暢子の兄・賢秀(竜星涼さん)が料理の前で暴れ、飛び散る様子が映された。
こうした料理の描かれ方に、ツイッターでは「腐った食べ物映したり食事の場所で乱闘して料理ぐちゃぐちゃにしたり本当にやめて欲しい...食べ物粗末にされるの見ると心が痛む」などと悲しむ声が広がっている。
あまゆに突然現れたネーネー!?
— 連続テレビ小説「ちむどんどん」 (@asadora_nhk) August 4, 2022
良子の勘違いで、房子に口止めされていたフォンターナの危機が知られてしまいました…!#ちむどんどん #朝ドラ#黒島結菜 #川口春奈#長野里美 #しるさ pic.twitter.com/6oRTt7TXWa