元従業員による告発をきっかけとした大阪王将仙台中田店(仙台市太白区)の「ナメクジ騒動」をめぐり、店舗を運営する有限会社ファイブエム商事(仙台市若林区)が2022年8月1日、店舗運営に問題があったことを認める謝罪文を発表した。
「関係各所ご協力のもと、現在徹底改善を進めております」
大阪王将仙台中田店をめぐっては、元従業員の男性が7月24日にツイッターで不衛生な状態を告発し問題となっていた。男性は店舗の厨房などにナメクジ、ゴキブリ、ウジムシなどがいる状況が常態化していたとして、画像を交え告発を行っていた。
25日には仙台市保健所が店舗への立ち入り調査を実施し、27日には大阪王将が保健所の調査報告を受けた文書を公開した。文書によると、調査時にはナメクジなどの昆虫は見つからなかった一方で、敷地内での猫の飼育、虫よけの網戸が設置されていなかったなど、ずさんな衛生管理の実態を伝えた。
ファイブエム商事は8月1日、「大阪王将 仙台中田店に関して(現状報告)」との文書を公開し、次のように謝罪した。
「先般の大阪王将仙台中田店に関するインターネット上での書き込みに関して、お客様及び関係者の皆さまに多大なご心配・ご迷惑をおかけしておりますこと、心よりお詫び申し上げます。また、弊社としてご報告が遅れまして大変申し訳ございません」
告発を受けて行われた仙台市保健所による調査と、大阪王将の調査報告を踏まえ、一部に問題があったことを認めた。結果に関しての詳細は「FC本部より発表があった通りでございます」とした。
問題が指摘された箇所については「現在徹底改善を進めている」とし、「旧来、ご来店頂いたお客様には、大変申し訳なく再発防止に全力で努めてまいります」とした。
告発者はツイッターで衛生面以外の問題点も指摘しているが、「その他、疑義が生じている案件につきましては継続調査中ですので、改めて解明次第ご報告を申し上げます」としている。
ファイブエム商事による本件に関する発表は2度目。前回7月25日の報告は、ネットでの書き込みが騒動になっていることを詫びる内容だった。