米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平投手が、今季途中にトレードで他球団に移籍する可能性がなくなった。米東部時間2日午後6時にトレード期限を迎えたが、動きはなかった。
チームは主力3選手を放出
米国メディアは大谷のトレード移籍の話題で持ちきりだった。ヤンキース、パドレス、ホワイトソックスなど複数の球団が獲得に名乗りを挙げていたようだが、エンゼルスは手放すことを拒否した模様だ。この決断に現地では批判的な声が多いという。
米国の通信員は、こう指摘する。
「エンゼルスは暗黒期の真っただ中ですからね。15年から7年連続でプレーオフ進出を逃し、今年も借金16(8月2日試合前時点)とプレーオフ進出は絶望的な状況です。今回のトレード市場で先発右腕のシンダーガード、外野手のマーシュがフィリーズ、抑え右腕のイグレシアスがブレーブスに移籍することが決まった。大谷もプレーオフに進出できる球団でプレーすることを望んでいた野球ファンは多い。超一流の選手なので環境に左右されないとは思いますが、モチベーションが心配ですね」
メジャーでプレーする選手なら誰しもがプレーオフ進出を目指すだろう。大谷も例外ではない。昨年9月に「ファンの人も好きですし、球団自体の雰囲気も好きではある。ただ、それ以上に勝ちたいという気持ちが強い」と語ったことが、日米のメディアで大々的に報じられた。
昨年は打者として打率.257、46本塁打、100打点、26盗塁、投手で9勝2敗、防御率3.18をマーク。1918年のベーブ・ルース以来103年ぶりの「2ケタ勝利&2ケタ本塁打」達成はならなかったが、アメリカン・リーグMVPを満票で獲得した。今季も打撃で22本塁打、投手で9勝6敗、防御率2.81と2年連続ア・リーグMVPの可能性が十分にある。
「エンゼルスは守備が酷い。打線の援護にも恵まれない中で大谷はよく頑張っていますよ。昨年も他のチームだったら間違いなく2ケタ勝利です。大谷も自分の活躍が勝利に結びつかないことに悩みはあるでしょう。エンゼルスに残ったのが良かったのかは微妙ですね」(スポーツ紙記者)
低迷するチームで孤軍奮闘する大谷。エンゼルスは再建できるだろうか。(中町顕吾)
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— Los Angeles Angels (@Angels) July 31, 2022