ペロシ氏台湾訪問機に「過去最多追跡」 フライトレーダー24が発表、アクセス殺到で一部制限も

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   米連邦議会のペロシ下院議長が2022年8月2日夜、台湾入りした。下院議長による台湾訪問は1997年以来25年ぶりだ。台湾は中国の一部だと主張する中国は、ペロシ氏の台湾訪問中止を再三にわたって要求しており、訪問に踏み切ったことで強く反発している。

   ペロシ氏はアジアを歴訪中。台湾入りの予定は現地メディアが報じていたが、公式には発表されておらず、動向が注目されていた。それだけに、世界中の航空機の位置を表示するサービス「フライトレーダー24」にはアクセスが集中。特別機が台北に到着した際には70万8000人が見守り、2009年のサービス開始以来「リアルタイムで最も追跡されたフライト」になった。

  • 米連邦議会のペロシ下院議長は米海軍のC-40C型機に乗って台湾・台北の松山空港に到着した。ペロシ氏は左から6番目(写真は台湾外交部(外務省に相当)のウェブサイトから)
    米連邦議会のペロシ下院議長は米海軍のC-40C型機に乗って台湾・台北の松山空港に到着した。ペロシ氏は左から6番目(写真は台湾外交部(外務省に相当)のウェブサイトから)
  • ペロシ下院議長を載せた特別機は、異例のルートも注目を集めた(写真は「フライトレーダー24」の公式ブログから)
    ペロシ下院議長を載せた特別機は、異例のルートも注目を集めた(写真は「フライトレーダー24」の公式ブログから)
  • 米連邦議会のペロシ下院議長は米海軍のC-40C型機に乗って台湾・台北の松山空港に到着した。ペロシ氏は左から6番目(写真は台湾外交部(外務省に相当)のウェブサイトから)
  • ペロシ下院議長を載せた特別機は、異例のルートも注目を集めた(写真は「フライトレーダー24」の公式ブログから)

南シナ海を避けてマレーシア・フィリピン上空を飛行

   ペロシ氏が搭乗したのは、米海軍のC-40C型機。小型旅客機のボーイング737-700型機を軍用にアレンジした人員輸送機だ。8月2日16時42分ごろ(日本時間)、訪問先のマレーシア・クアラルンプール近郊の空港を出発。同日23時45分ごろ(同)、台湾・台北の松山空港に到着した。

   フライトレーダー24の公式ブログによると、出発直後にインドネシア上空に入った時点で20万人以上が追跡。台湾に近づくにつれて数は増え続け、到着時点では70万8000人に達した。フライトの一部を追跡した人は292万人にのぼった。

   飛行ルートもフライトに注目が集まる一因になったとみられる。民間機は南シナ海上空を通るルートを使い、クアラルンプールと台北を4時間半程度で結ぶ。これに対して特別機はマレーシアやフィリピン上空を通過し、約7時間をかけてフライトした。中国軍機が進出する可能性がある南シナ海を避けたとみられる。

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