「乗客2人」から2年弱で黒字化視野 ZIPAIRはどうやって成長を遂げたのか...西田真吾社長に聞いた

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ライバルになるとすれば「韓国や中国の航空会社」

―― 競合と需要の話を、もう少しお願いします。ANAホールディングス(HD)は第3のブランド「Air Japan」を立ち上げて23年度下期に運航を始めます。ZIPAIR同様「中距離国際線」をうたっています。マレーシアのエアアジアXも、マレーシア-日本-北米路線を計画している、と報じられています。

西田: アジアは人口が増えて経済成長しているところなので、そこを起点に米本土を目指すのは当然のことだと思います。

―― さまざまな会社が参入する背景には、東南アジア-日本-北米の乗り継ぎ需要の大きさがあると思います。現時点でZIPAIRの乗り継ぎ客も多そうですが、割合にすると、どのくらいでしょうか。

西田: 営業秘密なのでそう細かくは言えませんが、この時期は日本マーケットが盛り上がって運賃が上昇傾向なので、当初想定していたレベルよりは減っています。ですが、そうでなければ、それ(乗り継ぎ需要)で「ご飯を食べている」ような状態でした。

―― いろいろなプレーヤーが参入したとしても、需要が旺盛なので全然困らないわけですね。

西田: ライバルを挙げるとすれば...。我々は東南アジアを成田経由で米本土と結びますが、韓国や中国の航空会社がきっと同じことを狙っていると思います。それが、多分ライバルになります。

西田真吾さん プロフィール
にしだ・しんご ZIPAIR Tokyo代表取締役社長。1968年、神奈川県生まれ。90年に早稲田大学卒業後、日本航空(JAL)に入社。 資金部、関連事業室、マイレージ事業部部長などを経て、2018年にZIPAIR Tokyoの前身であるティー・ビー・エル社長、19年から現職。


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