新潟県湯沢町の苗場スキー場で行われるロックフェス「FUJI ROCK FESTIVAL '22」(以下、フジロック)が2022年7月29日から31日まで開催される。
今回は19年以来、3年ぶりに海外アーティストが参加している。しかし、メンバーの新型コロナウイルス感染などで、直前に出演キャンセルとなるケースが続出。ファンからは残念がる声も聞かれている。
出演辞退アーティストの「カバー演奏」も
フジロックは1997年から毎年夏に開催されてきた大規模野外ロックフェス。毎回、世界的なアーティストが来日することで知られる。20年は新型コロナの影響により開催中止。21年は国内アーティストのみで開催された。
今回は3年ぶりに海外アーティストを招待。15年に米グラミー賞最優秀ロック・パフォーマンス部門を受賞したジャック・ホワイト(元ザ・ホワイト・ストライプス)を筆頭に、実績のあるアーティストが名を連ねた。フェスはYouTubeでも無料配信される。
しかし、メンバーが新型コロナウイルスに感染したなどの影響で、アーティストが出演を辞退するケースが相次いでいる。
29日に出演予定だった音楽ユニット「YOASOBI」は、ボーカルのikuraさんが22日に受けたPCR検査で新型コロナ陽性反応が出たため出演を辞退。31日に出演予定だった8人組ソウルバンド「思い出野郎Aチーム」も、ボーカルの高橋一さんとトロンボーンの山入端祥太さんが27日に陽性反応となったため出演をキャンセルした。
また、30日に出演を予定していた韓国のロックバンド「SAY SUE ME」(セイ・スー・ミー)は、28日にメンバーの一人が出国前のPCR検査で陽性となったため出演を辞退。29日、30日に出演予定だった音楽ユニット「BLACK PUMAS」(ブラック・プーマズ)は、メンバーの都合により出演をキャンセルした。
こうした事態を受け、「OAU」(オーエーユー)、「clammbon」(クラムボン)、「Helsinki Lambda Club」(ヘルシンキ・ラムダ・クラブ)など、日本のロックバンドが追加出演することになった。クラムボンは29日のステージで、出演を辞退したYOASOBIの楽曲「優しい彗星」をカバーした。
28日には全国で過去最多の23万3094人が新型コロナに感染するなど、国内では感染拡大が続いている。お目当てのアーティストを観られなくなったファンからは「残念」「ちょー楽しみだったのに」などと落胆の声が聞かれ、「どうかこれ以上キャンセル出ませんように...」と願う声もあった。