明日発売の期待作「ゼノブレイド3」、楽曲作りは「わざわざ笛を一から作った」 作曲家が並々ならぬこだわり

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   任天堂がニンテンドースイッチ用RPG「ゼノブレイド3」を2022年7月29日に発売する。楽曲制作のこだわりについて「わざわざ笛を一から作った」と作曲家がツイッターで明かし、ファンらの間で驚きが広がっている。

  • 「ゼノブレイド3」公式サイトより
    「ゼノブレイド3」公式サイトより
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「ありものの笛では絶対に表現できない」

   今作は、敵対する軍事国家「ケヴェス」と「アグヌス」に所属する6人の若い兵士を主人公とし、戦いを宿命づけられる世界の真実を知るために、手を取り合う彼らの物語が描かれている。

   作中音楽を彩るのは、プレイヤーが最初に操作する少年「ノア」とヒロイン「ミオ」が奏でる笛の音だ。2人は、笛を演奏することで魂を弔う「おくりびと」と呼ばれる役割を担う。

   楽曲を制作するにあたり、前作から携わる作曲家の光田康典さんが28日、「今回、わざわざ笛を一から作ったんです」とツイッターで明かした。

「ゼノブレイド3のシナリオを読んだ時、ありものの笛では絶対に表現できないと思い、世界に3本づつしかないこのノアとミオの笛を特注しました」

と伝える。長さの異なる篠笛(篠竹に穴を開けて作られる横笛)を漆塗りしたもので「とても美しいのです」ともいう。

   光田さんの投稿に先立ち、任天堂公式サイトでは制作の裏話を取り上げたインタビュー記事「開発者に訊きました」が27日に公開されている。

   同作を開発したモノリスソフト(東京都目黒区)のプロデューサーでディレクター・小島幸さんは、光田さんから笛作りの提案を受けた際、当初は意図がわからず難色を示したという。しかし、表現の自由度が高まると考える光田さんに説得され、

「なんといっても、ゲームと同じ笛がリアルに存在することに説得力がありますし、唯一無二のものになるんです、という言葉を聞いて。それなら面白そうだし、やってみましょうと」

と決断。笛作りは篠笛と漆塗りそれぞれの職人に依頼した。楽曲のこだわりは曲数にも現れ、ジングルなども含めて約140曲にのぼる。

   光田さんの投稿にツイッターではファンらから、「なんと...そこまでっ!(笑)想像の斜め上をいってますね」「これはさすがにアツすぎる...」「力の入れ方が凄まじい」などと感心する声が寄せられている。

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