「狙っとったでしょおお!」球宴で迷惑男がヤジ連発 「なぜ注意しなかったのか」警備体制に疑問の声

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   「夢の舞台」に水を差す出来事が、2022年7月27日の球宴第2戦目に起きた。

   愛媛・松山で開催されたこの試合は夏休みで多くの子供たちが詰め掛けていた。全パのロッテ・佐々木朗希が先発し、初回に球宴で日本人最速タイの162キロを計測するなど球界を代表する選手たちのプレーに観客は酔いしれた。

  • 柳田悠岐(写真:長田洋平/アフロスポーツ)
    柳田悠岐(写真:長田洋平/アフロスポーツ)
  • 柳田悠岐(写真:長田洋平/アフロスポーツ)

「ギータ!ギータ!中嶋!中嶋!」

   主役は全パのソフトバンク・柳田悠岐だ。同点の6回1死で阪神・岩崎優の141キロ直球を逆方向の左翼席へ運ぶ決勝アーチ。マルチ安打の活躍で全パの2連勝に大きく貢献した。

   MVPに輝き、試合後のインタビューで柳田が登場すると大きな拍手が注がれたが、1人の男性客がスタンドから大きな声のヤジを飛ばし続けたことで緊張が走った。

   柳田が本塁打の場面について「特に狙ったわけでは...」と口を開くと、男性客は「狙っとったでしょおお!」と大声で呼びかける。柳田が「はい、狙ってました」と反応すると、その後も「少し詰まったんですけど、清宮選手のバットが素晴らしいバットだったので」と話した際に、男性客が再び「狙っとったでしょお!」と声を張り上げ、柳田は「狙ってました」と苦笑いを浮かべた。

   男性客は「ギータ!ギータ!ギータ!」と叫び続けるなど、インタビューを妨害するような行動を止めなかった。男性客の迷惑行為は柳田にだけではない。全パのオリックス・中嶋聡監督のインタビュー中にも「中嶋!中嶋!」と叫んで迷惑を掛けた。

「明らかな迷惑行為なので厳重に処分するべき」

   セ・リーグの球場関係者は首をかしげる。

「なぜ球場の係員や警備員が注意しなかったのか...。注意を聞かないようだったらスタンドから追い出すべきです。一昔前はお立ち台でヤジを飛ばすファンがいましたが、時代が違います。何よりコロナ禍で大声を出すことに対して自粛を求められている中、このような行動を球場側が黙認すると勘違いする客が出てくる。明らかな迷惑行為なので厳重に処分するべきだと思います」

   酔っ払っていた、で済まされる問題ではない。グラウンドで戦う選手、監督・コーチ、他の観客を不快にさせる思いは断じて許されるべきではないだろう。(中町顕吾)

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