プロ野球日ハムの元投手で野球解説者の岩本勉氏(51)が2022年7月26日にユーチューブチャンネルを更新し、同日に福岡ペイペイドームで行われたオールスターゲームに出場した日ハム清宮幸太郎内野手(23)に言及した。
「森下投手もストレート一本ですよ」
試合はセ・リーグが1回にDeNA牧秀悟選手(24)の犠牲フライで先制。2回には中日ビシエド選手(33)がオリックス山岡泰輔投手(26)からライドスタンドにソロ本塁打を放ちリードを広げた。
2回に西武・山川穂高選手(30)のソロ本塁打で1点を返したパ・リーグは6回にオリックス宗佑磨選手(26)のタイムリーで同点とした。そして迎えた9回。2死走者なしの場面で清宮が広島・森下暢仁投手(24)からソロ本塁打を放ちパ・リーグが3-2でサヨナラ勝利を飾った。
動画の冒頭から興奮気味の岩本氏は「野球の神様はイタズラ好きやね。それと面白いことが大好きやわ」と清宮のサヨナラ本塁打を振り返った。
延長戦なしのルールが適用されたため、清宮が打ち取られれば引き分けの場面で森下は5球全て直球勝負に出た。カウント1ボール2ストライクからの5球目。清宮は154キロの直球をレフトスタンドへ。勝利を導いた清宮はMVPを獲得した。
岩本氏は「9回の裏ツーアウトでランナーなし。ギリギリ清宮の幸ちゃんにチャンスが回ってくる。カープの森下投手もストレート一本ですよ。オールスターという感じやね」と感激した様子で語り、清宮の打席を次のように解説した。
清宮「ホームランをメチャメチャ狙ってました」
「幸ちゃん差し込まれてた。タイミングも真っすぐに山を張っていったが、森下のボールがスピンが効いていいボールだから差し込まれる。最後はどうなるのかと思ったが、差し込まれじゃなくてポイントを前じゃなくて自分のヒッティングポイントでヘッドを返した。本人は手応え的に入るかなという感じだったけど、ギリギリ入っても大ホームランでもホームランはホームラン」
自宅のテレビで観戦していた岩本氏は、清宮が本塁打を放った瞬間、歓喜のあまりソファーから落ちたという。
清宮は今季、自己最多の11本塁打をマークするも打率は.226。得点圏打率は.169とチャンスで打てない場面が続いた。岩本氏は解説者として清宮に対して期待を込めて厳しいコメントを発してきたことを明かし、オールスターの大舞台で躍動した後輩を「持ってるわ」と称賛。「ビッグボスも『ワッショイ』ってひっくり返ってるんじゃないの」とおどけてみせた。
また、清宮は試合後のインタビューで「入ると思わなかったので本当に自分が一番びっくりしています」と率直に胸の内を明かし、「9回ツーアウトで回ってくるかと自分でも思ったんですけど、ホームランをメチャメチャ狙ってました。森下さんがずっと真っすぐ投げて頂いたのでしっかりそれにフルスイングで応えることが出来たかなと思います」と振り返った。