朝日は前回同様「編集の経緯や判断への答えは差し控える」
「どう応えなかったのかは、歴史的事実として記されるべきです。さもないと、『呼んでも応えない』は僕の主観になりさがります。さらに、読者も『どう応えなかったのか』を知りたいはずです」
削除部分がなぜ「重要なポイント」だったのかは、こうした点にあると宮台氏は説明した。
朝日新聞が記述を削除した理由について、宮台氏は、自民党と旧統一教会の関係を書くことで「右派」の攻撃や自民党関係者らの抗議を恐れたことや、朝日の社会部より先に書くことによる社内反発を避けたことが理由ではないかと推測した。
そのうえで、宮台氏は、記述削除を公開した理由について、こう述べた。
「僕が思うのは、朝日の私的社内事情で、外部執筆者宮台の見識が疑われる削除を要求するのはあり得ないということ。現に宮台の見識を疑うようなツイートが複数発見されたので、顛末の一部について情報公開をしました」
こうした宮台氏の説明についてどう考えるのか、朝日新聞社の広報部に7月22日、再度取材を申し込んだが、前回同様に「個別の記事の編集の経緯や判断につきましては、お答えを差し控えさせていただいております」と回答するに留まった。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)