朝日新聞の要求「あり得ない」と苦言 インタビュー削除騒動、宮台真司氏が公開した「本来の発言」

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   社会学者の宮台真司・東京都立大教授(63)が朝日新聞のインタビュー記事で「重要なポイント」を削除されたと訴えていた問題で、宮台氏は2022年7月22日、削除された部分を取材に公開した。

   宮台氏は、「見識が疑われる削除を要求するのはあり得ない」と朝日に反省を促している。これに対し、朝日新聞社の広報部は前回同様、「編集の経緯や判断への答えは差し控えます」などと取材に答えた。

  • 朝日新聞東京本社
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「旧統一教会がカルト指定されなかったことが大きい」の部分も

   問題にされたのは、7月19日付朝刊やウェブ版に掲載された「元首相銃撃 いま問われるもの」「『寄る辺なき個人』包み込む社会を」などの見出しの記事だ。宮台氏は、この記事について日本の政治の闇を語っていないとの指摘を受け、「自民党と統一教会についてのズブズブ」などについての記述が記事では削除されたと同日のツイッター投稿で訴えていた。

   これに対し、朝日新聞社の広報部は20日、J-CASTニュースの同日付記事で示したように、「個別の記事の編集の経緯や判断につきましては、お答えを差し控えさせていただいております」などと取材に答えていた。

   削除部分はどんな内容なのかについて、ネット上で関心が高まっており、宮台氏は22日、J-CASTニュースの取材にその部分を明らかにした。

   それによると、削除されたのは、主に3つの部分だった。

   まず、朝日の担当記者が「新興宗教の中でも旧統一教会は過去に多くの批判を集めてきました」と宮台氏に見解を求めた箇所。宮台氏は、旧統一教会は2015年に改称されてからカルトとの認識が必ずしも共有されないとして、削除部分でこう語っていた。

「偏った世界観と過度な資金集めを特徴とする宗教団体が、フランス・ドイツなどのようにカルト指定されなかったことが大きい」
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