巨人が新型コロナウイルスの集団感染に見舞われた。2022年7月19、20日の2日間でPCR検査を行った結果、菅野智之、丸佳浩、中田翔、大城卓三ら主力選手を含めて計57人が新型コロナウイルスで陽性判定に。さらに、21日に中山礼都、増田大輝ら新たに10人の感染が判明。陽性者は選手41人を含む計67人となった。
現在の支配下選手で陽性判定を受けていない選手は投手20人、捕手3人、内野手5人、外野手7人だけという緊急事態。22日からの中日―巨人3連戦(バンテリンドーム)の延期が決まり、巨人は借金5で前半戦を折り返すことが決まった。
「特に救援陣は疲労もたまっている」
「オールスターの中断期間を挟むのが救いではありますが、コロナで陽性判定された選手はコンディションを上げなければいけないので最短の10日後に戻ってこられると計算しない方がいいでしょう。野手の人数が少ないのでどうやって戦っていくか。苦しい戦いが続いている巨人ですが、後半戦はスタートから試練を迎えることになりそうです」(スポーツ紙記者)
巨人と同様にコロナで主力選手が大量離脱したヤクルトは7月中旬に今季ワーストの6連敗を喫したが、19、20日の巨人戦に連勝して5カードぶりの勝ち越しを決めるなどチームの状態は底を脱した感じがある。主力も続々復帰することから大失速することは考えにくい。2位・DeNAに11.5ゲームの大差をつけていることからリーグ連覇はほぼ間違いないだろう。
注目されるのは熾烈なCS争いだ。DeNAから5位の巨人まで2.5ゲーム差の間に4球団がひしめいている。後半戦はどのような戦いになるだろうか。
「秋山翔吾が加入した広島は勢いを感じますね。阪神は投手陣が安定しているので、得点力がカギを握ります。DeNAはオースティンが戻ってくればヤクルトに引けを取らない強力打線になる。投手陣も安定してきているので十分に戦える。巨人は打線が破壊力十分ですが、投手陣が崩壊寸前です。特に救援陣は疲労もたまっている。原監督は百戦錬磨で経験値のある選手がそろっていますが現状は厳しい。広島、DeNA、阪神の三つ巴の争いになるのではないでしょうか」(スポーツ紙記者)
後半戦は各球団のプライドをかけたCS争いに注目が集まりそうだ。
(中町顕吾)