「シンカンセンスゴイカタイアイス」自販機が想定越える大盛況 新幹線ホームに設置、入場券で訪れる人も

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   JR東海パッセンジャーズ(東京都中央区)が2022年7月15日から東京駅の新幹線ホームに設置しているアイスクリームの自販機が人気だ。

   アイスは新幹線の車内で販売してきたもので、その硬さからネット上では「シンカンセンスゴイカタイアイス」の愛称で親しまれる。3連休時には1日300個の売り上げがあり、担当者は「予想を大きく上回る好評」と驚きを口にする。

  • 東京駅新幹線ホームの「アイス自販機」が人気(JR東海パッセンジャーズ提供)
    東京駅新幹線ホームの「アイス自販機」が人気(JR東海パッセンジャーズ提供)
  • 自販機で販売されているアイス(JR東海パッセンジャーズ提供)
    自販機で販売されているアイス(JR東海パッセンジャーズ提供)
  • 東京駅新幹線ホームの「アイス自販機」が人気(JR東海パッセンジャーズ提供)
  • 自販機で販売されているアイス(JR東海パッセンジャーズ提供)

人気のあまりメンテで一時販売休止に

   設置したのは、スジャータめいらくグループ(名古屋市天白区)が製造する「スジャータアイスクリーム」の自販機。アイスは東海道新幹線の車内で販売され、スプーンが刺さらないほどの硬さから、ネット上では「シンカンセンスゴイカタイアイス」の愛称で親しまれる人気商品だ。

   自販機は東京駅の東海道新幹線ホーム2か所に設置。バニラ、抹茶、ピスタチオ、モカ、ストロベリー(クッキー入り)の5種類(300円~390円)を販売している。支払い方法はキャッシュレスのみだ。JR東海パッセンジャーズの広報担当者は7月21日、J-CASTニュースの取材に設置理由をこう説明する。

「車内販売ではお客様がご乗車してから、ワゴンが来るまでお待ちいただく形になっていました。ホーム上に自販機があれば、お客様がアイスを買ってから車内でお楽しみいただけるのではないかということで、設置いたしました」

   設置後すぐにSNS上で話題になり、メディアも取り上げた。16日~18日の3連休には一日あたり300個を売り上げたという。「こちらの予想を大きく上回る、大変な好評でした」。

   新幹線の乗客を念頭に設置したものだが、思わぬ「来客」もあった。

「入場券を買って、自販機までお越しいただいた方もいらっしゃったようです。本当にありがたいなと思いました」

   19日には人気のあまり自販機のメンテナンスが必要となり、一時販売休止に。20日午前から販売を再開した。

車内販売版とどっちが硬い?

   自販機の設置を受け、ツイッター上ではこんな声が聞かれた。自販機で買うアイスと車内販売で買うアイスとでは、どちらが「スゴイカタイ」のか、という疑問だ。

「やっぱりコチコチ??」
「ここで買ってもスゴイカタイのかな」
「車内で買うのと同じ堅さ(冷たさ)のやつでしょうか」

   実際、どちらが硬いのか。担当者に質問をぶつけると、こんな答えが返ってきた。

「正直なところ、車内販売の方が硬いです」

   担当者によると、「シンカンセンスゴイカタイアイス」は空気含有量が低く、アイスの密度が濃いため、硬くなりやすいという特徴がある。車内販売ではスペースの都合上、アイスを冷凍する設備がないため、ドライアイスを用いて保冷をしているという。

「ドライアイスは一般的な業務用冷凍庫よりも低い温度ですので、車内販売のアイスはスプーンで歯が立たないようなカチカチさになっています。自販機では、あそこまでは硬くなりません。ホームで買って、ご乗車いただいたタイミングで、おいしくお召し上がりいただけるかなと思います」

   ツイッター上では「ほかの駅にも設置してほしい」という声が寄せられている。今後の展開について、担当者は「現状では決定事項はありませんが、今後の売れ行きなどを踏まえて検討していきたいと思います」とした。

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