来日中のサッカー仏1部パリ・サンジェルマン(PSG)の公開練習で、一部サポーターらが終了間際にピッチに次々と乱入し、その様子を撮った写真や動画がツイッター上に投稿された。
FWリオネル・メッシ選手(35)は、サインに応じたりしていたが、ネット上では、乱入行為にマナーが悪いとの批判が多いようだ。
父親とみられた男性が声をかけると、少年は向きを変え猛ダッシュ
「あの子、すごい頑張ってるな」。子供や大人のサポーターが次々にピッチに入って、選手らの方へ猛ダッシュなどすると、スタンドからこんな声が漏れ、歓声も上がった。
この動画は、2022年7月18日にツイッターで投稿された。
PSGは、日本サッカー協会やTBSなどの主催で、日本ツアーを行い、20日から川崎フロンターレ戦など3つの親善試合に臨む。メッシ選手のほか、ネイマール、エムバペ両選手らスターが揃う豪華な布陣だ。
それらに先立って、18日に東京・北青山の秩父宮ラグビー場で公開練習が行われた。会場は、満席状態で、1万3000人以上が来場した。約70分間の練習後に、サポーターの一部がピッチに乱入する騒ぎがあり、動画はそのときのものだ。
スタンドからは、「粘れ!粘れ!」「鬼ごっこしている」とはやし立てるような声が上がる。警備員がサポーターらを追いかけ、そのうちの1人の少年がいったんスタンドに戻ろうとした。
「行け!行け!行け!行け!」。父親とみられた男性が少年に声をかけると、少年は向きを変え、選手らの方向へ猛ダッシュを始めた。「フェイント!フェイント!」と警備員から逃げるのをアドバイスするような声もスタンドから飛んだ。選手の赤いビブスとみられるものを持ち帰る別の少年もいた。
これとは違う投稿者の動画では、黄色いシャツを着た若い男性が選手に扮してパフォーマンスをするシーンもあった。
海外でも見られるとの指摘の一方、「選手が怪我をしたらどうする」
この男性は、ピッチのサッカーボールをゴールめがけて蹴った後、警備員の制止を振り切ってゴール裏に走り、両膝を地面に着けて滑り込む。拍手と歓声が沸き起こり、両手を広げてアピールしようとしたところを警備員4、5人がかりで取り押さえられ、ピッチから引きずり出された。
乱入のきっかけは、アルゼンチンのユニフォームを着た少年がスタンドからピッチに降りて、選手らの方向へ走って行ったことだと、いくつかのサッカーメディアが報じている。
少年は、いったんはPSGのスタッフに捕まるが、メッシ選手が近づき、少年が持っていたペンで背中にサインをした。メッシ選手は、少年の頭付近を優しく叩き、少年は満面の笑みを浮かべ、スタッフに抱えられてスタンドに戻された。
サッカーメディアでは、その後、乱入するサポーターが相次いで混乱状態になったとした。少年の行為は許されないものの、メッシ選手の「神対応」があったと紹介している。
サポーターの乱入について、ネット上では、海外では見られなくもない同様なシーンをまねたのではないかとの声が出て、選手らがもっとサインに応じられる機会を作ればよかったとの指摘も出た。しかし、疑問や批判の方が多く、「万が一、選手が怪我をしたらどうする」「ルールはルールで守ろうよ」「いかせる親も親だ」「悪質な行為が頻発すれば、海外チームも来てくれなくなる」といった意見が書き込まれている。
公開練習は、7月24日には、大阪府吹田市内のパナソニックスタジアム吹田でも行われる予定だ。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)
パリサンジェルマン公開練習
— Joshua(ヨシュア) ✞ (@joshua1009bible) July 18, 2022
子供達の乱入者凄い
隣で父親が今や行けって促してる。
カオス。#パリサンジェルマン #PSG #ネイマール #ムバッペ #メッシ #セルヒオラモス #PSGJapanTour2022 #PSGチケット pic.twitter.com/saxp4mXXPk