プロ野球日ハムの元投手で野球解説者の岩本勉氏(51)が2022年7月18日にユーチューブを更新し、同日に札幌ドームで行われた日ハム対西武戦を解説し清宮幸太郎内野手(23)に言及した。
清宮は「ランナーがいるところに回ってくるバッター」
清宮は初回2死1、2塁の先制のチャンスにセンターフライに倒れ、1点ビハインドの5回には2死満塁で打席に立ったが再びセンターフライに打ち取られた。4点を追いかける7回の打席は2死1、3塁で迎え、初球のストレートを叩きレフトフライに終わった。
この日は再三のチャンスをものに出来ず4打数無安打。打率を.233まで下げ、得点圏打率は.167にまで落ち込んだ。試合は西武が6安打ながら5-1で勝利。一方の日ハムは12安打を放ちながらも1点に抑えられた。
岩本氏は「12安打で1点というのは決定打やね。今日はことごとくランナーがいるところでいい場面で打席を迎えたのが清宮」と試合を振り返り、「勝負弱いとか言っているのではない。清宮はそういう星なんですよ。ランナーがいるところに回ってくるバッター」と強調した。
清宮は昨季プロ4年目にして初めて1軍出場がゼロに終わったが、今季は7月18日時点で77試合に出場。本塁打は自己最多の11本をマークし、出塁率と長打率を合わせたOPSは.800を記録している。一方で得点圏打率が上がらず打点は「23」にとどまっている。
「上沢さんだったら自分をどうやって抑えにかかりますか?」
得点のチャンスに結果が出ない清宮に対して岩本氏は「勝負強さというよりもその時に守備隊形がどうでピッチャー心理はどうなんだろうか。逆にピッチングコーチにアドバイスを求めていってもいいかもしれない」と提言し、具体的にエース上沢直之投手(28)の名を挙げた。
「逆転の発想やね。ピッチングコーチとかチームのピッチャーに。今ちょっと調整に入った上沢あたりに尋ねてもいいんじゃないかな。『上沢さんだったら自分をどうやって抑えにかかりますか?』とか。そういうミーティングを増やすことで頭の中が晴れるかも。頭でっかちにはならないと思う。気付くことばかりだから。あとはシンプルに行こうぜという話だから」
上沢は16日の西武戦の7回に打者の打球を右足つま先に受けて負傷。日ハムは17日に公式サイトで右第3趾基節骨骨折と診断されたと発表した。ゲーム復帰まで約8週間かかる見通しだという。
球団OBとして清宮にアドバイスを送った岩本氏は「その先には勝負強い幸ちゃんがいるのは分かっている。清宮に回せという合言葉的な言葉が生まれる。絶対そう」と大きな期待を寄せた。