「その発想はなかった」「子供ってすごい」 大人が本気で唸った「ハイレベル自由研究」3選

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   ツイートまとめサービスTogetter(トゥギャッター)を運営しているスタッフがTwitterで注目された話題を厳選し、考察するコラムの第59回をお送りします。今回のテーマは「夏休みの自由研究」です。

   小中学校で出される夏休みの課題といえば「自由研究」。Twitterでも、毎年夏になると自由研究に関する話題は定番のネタとなっています。過去に注目を集めた事例から、バラエティー豊かな自由研究事情をご紹介します。

Togetter社が解説する「3分くらいで分かる週刊Twitterトレンド」<出張版>

  • Twitterで話題になった自由研究とは?(画像はイメージ)
    Twitterで話題になった自由研究とは?(画像はイメージ)
  • Twitterで話題になった自由研究とは?(画像はイメージ)

「研究の取り組み方」を学べることも

   自由研究は子どもの発想や工夫の力を養う大事なカリキュラムです。しかし、実際に取り組む子どもや親にとってはテーマが決まらない、どう研究を進めたらいいのかわからない...と悩むことが少なくありません。

   そんな様子を察したのか、気象学者の荒木健太郎さんは昨年、多くの学校で夏休みが始まる7月21日に「学校で習えない科学的な自由研究の取り組み方」をまとめたものを投稿。「研究のテーマとはじめかた」「実験・観察をして仮説を検証しよう」「研究内容をまとめて発表しよう」と、研究の基本ステップが丁寧に紹介されています。

   この投稿には、「大学で論文を書く時と同じ手順!」「大人が仕事でやるデータ分析と同じ流れ」といった感想が寄せられました。

<自由研究にお困りのご家庭のために"科学的な自由研究"の取り組み方がわかるガイドを公開「大人も参考にすべき」-Togetter>

   あらゆるジャンルの専門家がいるTwitterには、その道のプロから自由研究の方法やヒントを得るチャンスも豊富にありそうです。

大人も唸る!ハイレベルな自由研究

   Twitterではコンクールで受賞したクオリティの高い研究や、現代っ子らしい研究など、大人も唸るような自由研究が話題になることもあります。

   2019年には「図書館を使った調べる学習コンクール」で文部科学大臣賞を受賞した「日本のはんこ文化」についての研究が反響を呼びました。

   作成したのは、当時小学4年生の佐久間千那さん。「はんこ」という言葉の由来、「はんこと印鑑」の違いについて50人にとったアンケートの結果、はんこ屋さんへの直接取材など、丁寧なアプローチをしています。

<小学4年生のはんこの自由研究がすごい「大人が出しても恥ずかしくない」「ちょっぴり印鑑主義への批判が入ってるの偉すぎる」-Togetter>

   この大作に「大人が読んでも楽しい内容で、知らないことがいっぱいありました」「自由研究でこの分析力、そして何よりも行動力ですね!ビックリです」と、Twitterユーザーから絶賛する声が相次ぎました。

   時代を感じるハイテクな制作で大人を驚かせる例もあります。

   実験系YouTuber・元気先生は、ご自身の娘さんが自作したPCでYouTubeの攻略動画を見ながら、Minecraft(マインクラフト)をプレイしている様子の写真を投稿。娘さんはこのとき小学3年生です。

<小3の娘は、自由研究で自作PCを作ってマイクラやっていて、これぞ令和の小学生「人生2周目かな」「半導体も自作してそう」-Togetter>

   Twitterでは驚きとともに「小3で自作PC組んでゲーム...有望過ぎません?」「やっぱり子どもってすごいな」と娘さんの行く末を頼もしく思うコメントが相次ぎました。

   このほかにもTwitterには「その発想はなかった!」と言いたくなるようなユニークな作品が注目を集めることがあります。

   とある小学4年生(当時)の男の子が作ったのは「終業式後の大量の荷物を一気にらくらく運べる人力車」。

   長期休みに入る前、子どもたちはいっぱいの教科書やプリント類が入ったランドセルや、授業で使う道具などたくさんの荷物を持ち帰ることがあります。それらを楽に運ぶには、台車があるととても便利。実用性の高さに称賛が寄せられました。

<小4の息子さんの夏休みの工作が実用的で一切無駄がないと話題に「発想力・実用性・実行力がすごい」「優勝」-Togetter>

   大人の予想を超えるユニークな自由研究はどれも面白く、思わず拡散したくなる魅力が詰まっています。

自由研究を楽しみたい大人の作品も

   夏休みが近づくと、自由研究を楽しむ大人による投稿もよく見られるようになります。

   古代ギリシャ研究家の藤村シシンさんは、古代ギリシャの布の色を再現するため染色に挑戦。「#古代ギリシャ自由研究」というハッシュタグをつけて工程をツイートしていました。フォロワーの協力を得て6メートルの絹地を染め、みごと古代ギリシャの花嫁衣装を完成させました。

<「古代のサフラン染めがしたい」→染色職人と追いサフランが続々と集結、ついには花嫁衣装が染まり上がる #古代ギリシャ自由研究-Togetter>

   他にも、Twitterで羊毛フェルトに不慣れな人が集い「夏休みの自由研究」と評してお互いの作業工程を共有する試みも。

<羊毛フェルトで夏休みの自由研究をするTwitterクソ手芸部-Togetter>

   羊毛フェルトのマスコット作りは、なぜかお手本通りに仕上がらないことがよくあります。その難しさも含め、作業過程をTwitterに投稿することで、真剣に作品を作り上げるという行為を楽しんでいることがうかがえます。「自由研究」は、大人にとっても新しいことに挑戦するきっかけを作ってくれるのですね。

自由研究の話がバズる3つの理由

   夏休みに自由研究ネタがバズる理由としては、次の3つが考えられます。

・専門家が研究のヒントやアドバイスを投稿することがある
・子どもの自由な発想による研究成果は注目されやすい
・大人の好奇心も満たす魅力がある

   いよいよ夏休みが近づいて来ました。お子さんが自由研究に悩んでいるときは、Twitterで検索してみると、研究のヒントが得られるかもしれません。

   以上、Togetterがお送りする「3分くらいで分かる週刊Twitterトレンド出張版」でした。次回もお楽しみに。

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