ファミリーレストラン「ココス」で提供されているかき氷が「可愛い」とSNSで大きな注目を集めている。今年のテーマは「純氷喫茶ココス」。レトロ感を演出した「しろくま」「メロンソーダ」などの新フレーバーを追加した。
話題のかき氷のこだわりとは。J-CASTニュースは2022年7月15日、「ココス」を展開するゼンショーホールディングスの広報室に聞いた。
一部トッピングを別添えで提供
ココスは7月1日から、「ふわふわ純氷かき氷フェア」を実施している。新商品2種と定番の「いちご」、「宇治金時」、「マンゴー」に加え、昨年に好評だった「ポップブルー」、「すいか」の7種を展開している。
広報室は新商品の開発経緯を次のように説明する。
「今流行りのノスタルジーなレトロ系のデザートを、かき氷で、さらにココスらしく表現できないかと考え、『ふわふわ純氷かき氷 メロンソーダ』『ふわふわ純氷かき氷 しろくま』を開発しました。レトロを感じる『メロンソーダ』と『しろくま』をはじめとする純氷かき氷が楽しめる、『 純氷喫茶ココス』です」
鹿児島県名物のスイーツ「しろくま」を再現したかき氷には、みかん、キウイ、バナナ、ルビーグレープフルーツ、リンゴなどのフルーツや、小豆が添えられている。別添えのミルクシロップをかけることで、最後の一口まで濃厚なミルクの味わいを楽しむことができるという。
昔ながらの喫茶店で提供される「メロンソーダ」を再現したかき氷には、鮮やかな緑色のメロンシロップをかけた。バニラアイスと独自のホイップクリーム「ふわとろホイップ」、シロップ漬けのサクランボもトッピングされている。別添えのパチパチキャンディーは口の中ではじけるソーダをイメージしている。
シロップやトッピング類の多くは別添えで提供する。好みの味に調整したり、味の変化を楽しんだりしてほしいという。
「氷」自体にこだわりが
広報室によると、ココスでは18年からかき氷に力を入れている。
「ココスでは季節を感じられるメニューに力を入れています。夏に人気の『かき氷』をより
お客様に喜んでいただけるメニューにするため、専用のかき氷機を導入し、2018 年に純氷を使用したかき氷の販売を開始しました」
純氷とは、マイナス10度前後で48時間以上かけて凍らせた透明度の高い氷を指す。ふわふわとした食感で口どけのよいかき氷になるという。
また今年の新商品のこだわりは、各かき氷の頂上にたっぷり乗せた「ふわとろホイップ」、色合いなど細部にこだわったトッピング。さらに「味はもちろん、レトロや思わず写真を撮ってしまう可愛らしさを追求しました」と説明する。ココスではかき氷の提供に併せて、フォトコンテストを開催。広報室は「思い出と一緒に写真に収めてほしい」と期待を込めた。
ツイッターではさっそく、ココスのかき氷を撮影した写真が複数投稿されている。さらに「ココスのかき氷めっちゃ可愛い...」と紹介する一般ユーザーの投稿は、3万4000件を超えるリツイート、20万「いいね」を超える大きな反響を呼んだ。
広報室は、「具体的な販売数は公表できませんが、予想を超える反響で、多くのお客様に喜んでいただいています」と述べる。
ココスでは「#ココス推し氷総選挙」というハッシュで、人気投票のような試みも行っている。広報室によれば、人気フレーバーは今年の新作だという。
J-CASTニュースがSNS分析ツール「ソーシャルインサイト」で該当のハッシュタグを含む各フレーバーのツイート数(集計期間は7月1日から15日)を調べたところ、最もツイートされたのは「しろくま」だった。定番メニューでは「マンゴー」の投稿が集中した。