「どうぶつ島のチョビぐるみ」約20年の攻略ついに結実 ゲームボーイが繋いだ「奇跡」の縁

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「苦しい、地獄だ、早く終わらせたい」孤独な攻略に協力者が現れる

   らげしばさんは、本格的に取り組み始めてからは「苦しい、地獄だ、早く終わらせたいという」という気持ちを抱えていたと吐露する。

「もう執念だけでプレイしていました。やめろと言われてもやめられません。
協力者様からお声掛けがくるまで基本一人でやっていたので辛かったです」

   攻略ブログを立ち上げ、一人で挑戦を続けていると、インターネット上で攻略に協力してくれる人が現れた。2021年からはツイッターのダイレクトメッセージでやりとりを行うようになり、らげしばさんよりも同作に詳しかったため、とても助かったという。

   2019年10月時点で、残るキャラクターは「ニジのおうじさま」だけとなった。しかし、その最後の1匹の捜索が困難を極めた。

   らげしばさんの協力者はある日、ゲームのエグゼクティブプロデューサーだった堀内光さんのSNSアカウントを発見した。当時は「でもチョビぐるみに関する連絡をとる勇気がない」と会話していたものの、協力者は後日「もうこの糸が切れたら終わりだ」と思い立ち、恐る恐る堀内さんに連絡を行った。

   らげしばさんは、「もうなくなった会社の過去のゲームソフトの攻略法についての返事なんてもらえるのかな...」と、あまり期待していなかった。「どうぶつ島のチョビぐるみ」を開発したロケットカンパニーは、2005年にイマジニア(東京都新宿区)の子会社となり、2016年に吸収合併される形で消滅している。

   2022年6月30日、らげしばさんたちの攻略に光明が差した。堀内さんがツイッターで次のように述べたのだ。

「約20年前に発売したゲームボーイアドバンス用のゲームソフト『どうぶつ島のチョビぐるみ』について熱心なユーザー様からお問い合わせをいただいたので、当時の関係者を探し出して、なんとか答えにたどり着けないかと悪戦苦闘しています」
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