かつての「不動の遊撃手」が、野球人生の岐路に立たされている。
中日の京田陽太が2022年7月11日に今季2度目となるファーム降格。立浪和義新監督が就任し、攻守の核として期待されたが精彩を欠いている。
試合中に「強制送還」も
5月4日のDeNA戦(横浜)では、拙守を見せるなど覇気のないプレーの直後に途中交代。試合中に名古屋に強制送還となり、ファームに降格した。1か月以上の調整期間を経て6月17日の巨人戦(バンテリンドーム)から1軍に復帰。昇格して5試合で17打数9安打、打率.529と好調だったが、7月に入ると快音が止まった。14打数1安打、打率.071。立浪監督は大きな期待をかけているだけに歯がゆいだろう。
「打撃だけでなく、定評のある守備でも動きが良くない。技術はある選手なので精神的なものなのか...。京田にとっても環境を変えた方がいいかもしれません。このまま中日でプレーしても状況が良くなることは考えにくい。トレードが選択肢になりますが、現状の京田で他球団の主力選手を獲得できるかというと厳しい。チームを作り直す意味で若い内野手を補強しても良いと思います」(スポーツ紙デスク)
「本当にチームを変えたいなら...」
強竜復活を目指す中日だが、若手が育っているとは言い難い。
岡林勇希の台頭は大きな希望だが、和製大砲の石川昂弥は今月1日に左膝前十字靱帯再建手術を受けて今季の復帰は絶望的に。ドラフト2位で入団した鵜飼航丞も打率.206、4本塁打で6月27日にファーム降格した。スタメンを見ると昨年と代わり映えの無いメンバーで、石岡諒太を放出してオリックスから後藤駿太をトレードで獲得した補強策にも疑問の声が。
「石岡はファームで結果を残していたし、もう少しチャンスを与えても良かったと思いますけどね...交換要員で獲得したのが後藤駿太というのも首をかしげます。肩と守備が武器で打撃が課題ですが、今の中日に欲しいのは打撃力が持ち味の選手です。本当にチームを変えたいなら出血覚悟で京田、高橋周平のトレードを検討するべきだと思います」(スポーツ紙記者)
京田が輝きを取り戻す場所は――。(中町顕吾)
リーグ再開を明日に控え #京田陽太 選手 #三好大倫 選手が一軍練習に合流!
— 中日ドラゴンズ公式 (@DragonsOfficial) June 16, 2022
「久しぶりのカメラなんで…徐々にいきますね」と語った京田選手でしたが、全体円陣では力強いコメントが!先日ファームで決勝満塁HRを放った三好選手も、頼れる挨拶をしてくれました??#Dragons #Dragons_Inside #戦う顔 pic.twitter.com/DoCrkuJfsh