2022年7月14日放送のNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」で、ヒロインの比嘉暢子(黒島結菜さん)が取った行動に視聴者からツッコミが相次いでいる。
※以下、ネタバレを含みます。
沖縄の幼馴染・砂川智(前田公輝さん)は、積年の思いを暢子にプロポーズした。しかし暢子は、智の好意を「友情」だと断じた。ツイッター上では、「さすがに智が気の毒だ」と同情する声が寄せられている。
「智がうちに感じているのは、愛情じゃなくて友情」
沖縄の本土復帰50年に合わせて放映されている今作。1964年、まだアメリカ統治下だった本島北部「やんばる地域」を舞台に、ヒロイン・暢子がふるさとの食に夢をかけて料理人を目指す物語。現在は上京し、東京銀座のイタリアンレストラン「アッラ・フォンターナ」で料理人として成長を続けている。タイトルの「ちむどんどん」は、「心がワクワクすること」を意味する。
今回は、鶴見の沖縄県人会が開催する沖縄角力(すもう)大会の様子が放送された。イベントには、暢子と智、暢子が生まれて初めての恋心を寄せる青柳和彦(宮沢氷魚さん)と、和彦の恋人の大野愛(飯豊まりえさん)も参加した。
智は大会に優勝したら暢子にプロポーズすると息巻いており、その計画を知った和彦は智との対戦に本気になった。しかし和彦は、粘りに粘ったものの智に負けてしまい、軽い日射病で大会を去った。同じく智の計画を知ってしまった愛は、「困っちゃうよね~。勝手にそんなこと言われても」と労いながら、暢子にこっそりと伝えた。
智は順調に決勝まで勝ち残った。暢子は、決勝戦で兄の比嘉賢秀智(竜星涼さん)を応援したが、智が勝利。大会を制した智は、満を持して暢子へのプロポーズに挑んだ。
「結婚しよう。必ず幸せにする」
智は暢子たちの暮らす村の豆腐店の息子。沖縄にいるころから暢子のことを想い続け、暢子を支えるために上京した。周囲も智の暢子への恋情に気づいていた。しかしプロポーズを受けた暢子は、「友情だと思う。智がうちに感じているのは、愛情じゃなくて友情」と決めつけた。
「うちらが結婚しても、うまくいくわけないさ」
智は説得を試みるが、暢子は「うちらが結婚しても、うまくいくわけないさ」と否定する。「和彦のことが、好きなのか」と尋ねられると、問いには答えず「うちは料理に集中したい」などと応じた。
暢子は12日放送の第67話で、フォンターナのオーナー・房子(原田美枝子さん)から「自分の店を持ちなさい」と言い聞かせられている。それでも智は「暢子に店を持たせてやる」などと訴えるが、暢子は自らの力で夢をかなえたいとして智を振った。
「うちは嫌。ごめん。智、ごめん」
ツイッターでは「可哀想すぎて言葉がない」「ひどい振り方」などと、智に同情する声が寄せられている。
「嫌!って断り方、思いやりがなさすぎてこっちまで辛い気持ち」
「友情だと思う、って相手の気持ちを勝手に決めつけちゃうのはさすがに智ニーニーがかわいそうよ」
「ちょっと前にオーナーに言われるまで自分の店を持つなんて全く頭になかったのに、いきなりあんな堂々と『夢なの!』って言われてもなぁ...」
「『幼馴染からのプロポーズが嫌だから、対戦相手の自分の兄を全力で応援する朝ドラヒロイン』誰が朝からこんなシーン観たいと思うんだよ」
博多大吉さんも「もうちょっと早く断っておけば良かった」
また智は以前にも「(沖縄に帰る)ついでにお袋にもちゃんと報告したい。暢子も一緒にいてくれたら話も早い」などと、暢子に結婚を匂わせていた。暢子が明確な返答をするまでに時間がかかったことにも、非難する声が寄せられている。
「今まで智が気持ちを暢子に話そうとすると、暢子は話させないように、はぐらかしたり、他の話してて、智の気持ち分かってたのに...」
「暢子、智のこと今までハッキリと断らずその場しのぎで流した結果あんなことになった訳でしょ。胸糞悪いんだが...」
「ちむどんどん」直後に放送される情報番組「あさイチ」に出演していた博多大吉さんも番組内で、「(暢子は)もうちょっと早く断っておけば良かった」とコメントした。