日立、住宅用「LED照明」の製造終了へ コスト上昇&円安で継続困難に

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   日立の家電子会社、日立グローバルライフソリューションズ(GLS)が年内で住宅用LED照明の製造を終了する。

   円安など外部環境が厳しさを増し、企業努力での対応が限界に達したという。

  • 日立公式サイトより
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市場成長率は年々鈍化

   日立GLSの2022年7月11日の発表によれば、製造コスト上昇や円安進行など事業環境が悪化し、生産効率の改善を図ったものの継続は困難と判断した。「長きにわたりご愛顧いただきまして深く感謝申し上げます」としている。

   日立GLS広報・渉外部は14日、J-CASTニュースの取材に、業務用を除く約200機種の商品が対象だとした。製造終了後も購入者へのサポートは続ける。

   同社は11年から住宅用市場に参入し、一般的な照明から、料理を引き立てる「美食のあかり」やカバーに麻の葉模様をあしらった「あかりデザイン」などユニークな商品も少なくない。子どもの学習環境に最適な「まなびのあかり」搭載シリーズは、21年キッズデザイン賞を受賞した。

   コンサルティング会社「矢野経済研究所」が21年1月に発表した調査リリースでは、20年のLED照明市場規模は前年比8.7%減の7752億円だった。

   市場成長率は年々鈍化していると分析し、「LED照明の普及拡大に伴う価格競争の激化により、LED照明メーカーはLED照明が普及を始めた時期と比較して利益の確保が難しい状況」との見方を示していた。

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