「エクセルを教わる僧侶たち さっぱりわからない」――。神奈川県鎌倉市にある大船観音寺がツイッターに投稿した1枚の写真が話題になっている。黒い服を着た5人の僧侶が1台のパソコンを囲んでおり、苦渋の表情を浮かべながらも向き合う様子がうかがえる。
寺はJ-CASTニュースの取材に撮影時の状況を明かし、ツイートが話題になるとは思わなかったと述べた。
「お寺のイメージを払拭すべく、日々面白い投稿を心がけております」
話題となっているのは、大船観音寺のツイッターが2022年7月10日に投稿した1枚の写真だ。5人の僧侶がパソコンを囲み、椅子に座っている2人の背後から3人の僧侶が覗き込んでいる。投稿では「エクセルを教わる僧侶たち さっぱり分からない」と状況を説明している。
この投稿に対し「構図が良すぎる」といった声が上がり、17世紀オランダの画家・レンブラントの絵画『テュルプ博士の解剖学講義』と比較する投稿も見られた。台に置かれた人の体を複数の人が覗き込んでいる絵だ。また5人の僧侶について「絵面強すぎる」「それぞれの表情が素晴らしい」と面白がる声も上がっている。
7月12日午後18時までに、3万1000件以上のリツイートや20万7000件以上のいいねを集め、大きな話題となっている。
寺のツイッター担当者は12日、取材に対し「普段の投稿となんら変わらないと思っております」と話しつつも、「お寺のイメージを払拭すべく、日々面白い投稿を心がけております」と明かした。
前述の写真は寺務所で10日に撮影したという。普段は他の仕事で事務職に就いている1人の僧侶が、お盆の供養の手伝いに来た際に、寺院管理で使っているエクセルのやり方を教えてくれることになった。寺務所にいた僧侶たちが「将来的は自分達もお寺の仕事に必須」だとして興味津々に集まったことが、写真を取るきっかけだったという。
今回大きな話題となったことについて、「とてもびっくりしました。まさかこのツイートが話題になるとは思いませんでしたが、しかし皆様の温かいこうしたらいいですよ、などのご教示やアドバイス、和んだ、面白い!等のコメントを頂戴いたしまして嬉しく思います」とコメントした。
今回の話題を踏まえて、「普段の我々のさまざまな事をこれからも発信していき、今まで来たことない方や若い世代の方にも認知していただき、是非大船観音寺にご参詣いただければ幸いです」と呼びかけている。
エクセルを教わる僧侶たち
— 【公式】大船観音(寺) (@oofunakannonji) July 10, 2022
さっぱりわからない pic.twitter.com/wsEeVNS2qH