プロボクシングの元世界王者が出演するユーチューブ「渡嘉敷勝男&竹原慎二&畑山隆則 公式チャンネル」が2022年7月11日に更新。ゲストに格闘家・朝倉未来(29)を招いて対談を行った。
「ダウンを取ってメイウェザーを超本気にさせてほしい」
番組には元WBA世界ライトフライ級王者・渡嘉敷勝男氏(61)、元WBA世界ミドル級王者・竹原慎二氏(50)、元世界2階級制覇の畑山隆則氏(46)が出演し、9月に予定している朝倉と元世界5階級制覇フロイド・メイウェザーJr(米国、45)のエキシビションマッチの展望などを語った。
過去に同チャンネルで朝倉と共演した渡嘉敷氏は「あのメイウェザーとやるだけで、1発当てるだけで全世界に名前が行く」と期待を膨らませ、畑山氏は「勝ち負けというよりは未来さんからすると世界のメイウェザーと戦ったと。日本人のボクサーでメイウェザーと戦った人いないんだから。それが朝倉未来選手が出来ちゃう」と興奮気味に語った。
さらに渡嘉敷氏が「(パンチが当たれば)誰かが言ってたけど100億円の価値があると。宣伝価値ね」とメイウェザーJr効果を指摘すると、畑山氏は「やるだけで100億円の価値ありますよ」と続け、竹原氏は「1回ダウンを取ってもらいたい。ダウンを取ってメイウェザーを超本気にさせてほしい」と期待を寄せた。
対戦のオファーを受けてからメイウェザーJrの試合映像を見始めたという朝倉は、全盛期の動きに驚きを隠さなかったが、一方で「先々月とかやっていてその試合を見ると『まあ行けちゃうかな』っていうのは思ってます」と自信をのぞかせ、「きれいに戦うつもりはなくてもらう覚悟で最初から。とにかく当てるということを意識して。喧嘩ですね」と意気込んだ。
「絶対最後まで立っていようと思っている」
この日の収録は竹原氏と畑山氏が共同で運営するボクシングジムで行われ、元世界王者3人がボクシングミットを持って朝倉を指導。同チャンネルではこの模様は公開されなかったが、朝倉が11日に公開したユーチューブでトレーニングのシーンが収められている。
動画の中で畑山氏は朝倉にメイウェザーJr対策を伝授した。メイウェザーJrが左のガードを下げるスタイルを取ることから、サウスポースタイルの朝倉の右フックが当たりやすいと解説。ミットを持ちながら実践的な動きを見せ、左ストレートから返しの右フックが効果的であると教えた。
竹原氏は右構えのメイウェザーJrに対して右に回りながら攻略する策を伝え、「これうまくいけば1発で倒れる」と豪語した渡嘉敷氏は必殺パンチを伝授。渡嘉敷氏が距離を詰めて何らかの動きを朝倉に伝えていたが、メイウェザーJr陣営を警戒して指導する様子はモザイクがかけられた。
18年大みそかに開催された格闘技イベントではキックボクシングの那須川天心(23)がメイウェザーJrに3度倒されTKO負けを喫しているだけに、朝倉は「今回は今までの格闘技人生をかけて絶対最後まで立っていようと思っている」との意気込みを見せた。