旧統一教会、会見場で「メディア選別」 取材拒否の記者ら抗議「入れてください!」...現場に怒号

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   安倍晋三元首相が演説中に銃撃されて死亡した事件をめぐり、宗教団体「世界平和統一家庭連合」(旧統一教会)が2022年7月11日、都内で会見を開いた。

   会見場には限られたメディアしか入れなかったとして、記者たちが抗議している。

  • 会見は安倍晋三氏の銃撃事件を受けて開かれた。写真は事件現場に寄せられた献花(写真:ZUMA Press/アフロ)
    会見は安倍晋三氏の銃撃事件を受けて開かれた。写真は事件現場に寄せられた献花(写真:ZUMA Press/アフロ)
  • 会見は安倍晋三氏の銃撃事件を受けて開かれた。写真は事件現場に寄せられた献花(写真:ZUMA Press/アフロ)

取材が許されたのは「五大紙、通信社、テレビ局、統一教会系のメディアのみ」

   安倍氏が銃撃され殺害された事件では、山上徹也容疑者が犯行の動機について「特定の宗教団体」の名前を挙げていると報じられていた。母親が宗教団体にのめり込み、家庭が崩壊したなどといった趣旨で、安倍氏と宗教団体の関係を疑ったことなどを理由としていた。

   11日14時過ぎから、山上容疑者の母親が信仰していたとされる旧統一教会が会見を開いた。田中富広会長は会見で、山上容疑者本人は信者でないと否定したものの、母親が教会員であることを認めた。

   会見場には多くのメディアの記者らが訪れたが、一部メディアのみが入場できるとして、取材を断られる記者が出た。多くの記者が現場の様子についてツイートしている。

   ノンフィクションライターの石戸諭氏は「統一教会が会見を開くとのことで、会場まで来たけど、選ばれたメディアの『招待制』で、それ以外はNGとのこと。。。」とした。

   続いてのツイートで、「正確には五大紙、通信社、テレビ局、統一教会系のメディアのみですね」と入場を許可されたメディアについて述べている。

   ジャーナリストの田中龍作氏は、「出席できるのは5大紙、キー局、通信社2社のみ。地元の奈良新聞やロイター通信も入れない状態。週刊誌、フリーなどが出席できるよう求め、統一教会広報と激しい交渉が続いている」と会見場の扉前の様子を写した写真を添えツイートした。

   フリーライターのツマミ具依氏が「入場しようもする統一教会の登壇者に、メディアが集団猛抗議」としてツイッターに公開した動画では、ドア前で記者を足止めする世界平和統一家庭連合のスタッフに、カメラを構えた記者たちが「入れてください!入れてください!」「いまそういう時代じゃないからもう」「ただ会見に入りたいだけなんですよ、だめですか?」などと声をあげる様子が映っている。

   別のツイートでは、「会場は広くて席はまだありました」とも伝えている。

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