俳優の竹内涼真さん(29)が主演するドラマ「六本木クラス」(テレビ朝日系)の放送が2022年7月7日に始まった。
タイトルの通り、東京・六本木が舞台。竹内さん演じる六本木の居酒屋「二代目みやべ」の店長で主人公の宮部新が巨大な権力と格闘していく姿を描く。放送直後の7日夜から、ツイッターには視聴を楽しんだとする声が続々と上がった。同時に話題になっているのが、この作品は、ネットフリックスで配信された韓国ドラマ「梨泰院(イテウォン)クラス」のリメイク版であることだ。
「私はオリジナル未視聴だから先入観無しで見れるけど悩んでます」
「梨泰院クラス」は韓国で20年1月から3月まで韓国のケーブルテレビで放送。ソウル市の繁華街・梨泰院で、飲食店経営の若い男性が成り上がっていく姿を描いたもので、主演はパク・ソジュンさん(33)。ケーブルテレビでの放送後、ネットフリックスでの配信が始まった。
「六本木クラス」が「梨泰院クラス」のリメイク版であることは、すでに視聴者に広く知られている。この点について「オリジナルとどう変わるのか楽しみです」と、「梨泰院クラス」との違いが楽しみだとする声が上がる一方、「私はオリジナル未視聴だから先入観無しで見れるけど悩んでます」といった、ドラマについて知識を事前に得ていないことがドラマ鑑賞にプラスに働くのか悩んでいるとする声も相次いでいる。
これらの「迷える声」に答えるべく、ドラマ、演劇、映画に詳しいライターの木俣冬氏に意見を聞いた。
「迷ったら、見ることをお勧めします」
まず、「梨泰院クラス」を見るべきかどうか。木俣氏は、
「迷ったら、見ることをお勧めします。原作のクオリティーが高いので楽しめると思います。『六本木クラス』だけ見て原作を知らないでいることはもったいないです。原作と同じところや違うところをチェックしながら見ると楽しみが倍増するでしょう」
と指摘しながら、
「『24』でもそういう楽しみ方がSNSで盛り上がっていました」
とも話した。米アクションドラマシリーズの「24」とその日本版たる「24 Japan」(テレビ朝日系)で、そのような楽しみ方をする人が多かったことを指している。
では、「梨泰院クラス」を見ずに「六本木クラス」を見る場合、どんな楽しみ方ができそうか。木俣氏は、その利点について次のように語った。
「原作を見ると、そのクオリティーの高さやキャラの濃さが目に焼き付いて離れず、日本版の足りない部分があったとしたら、どうしてもそれが目についてしまうでしょう。見なければ余計なストレスなく『六本木クラス』という作品を楽しむことができます。いわゆるネタバレなしで、展開の面白さをまっさらな気持ちで見られることもいいものだと思います」
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)