4人中3人が政党名を書いて投票
19年の参院選では、比例区全体の得票が5007万2198.778票だった。そのうち、政党名での投票は3755万5004.057で、候補者名による投票が1251万7194.721票。全体の4分の1に過ぎない。
比例区の候補者は、特定の業界団体や労働組合などが擁立するケースも多い。その場合、業界関係者にしか「顔」が浸透せず、それ以外の有権者は政党名を書く傾向にあるのも事実だ。つまり、個人名で得票が多いのは、元々知名度が高かったり、強い組織に支えられたりする場合だ。
非拘束名簿式の導入以降、個人で最も多い得票は公明党の浜四津敏子氏(04年、約180万票)。自民党の舛添要一氏(01年、約159万票)、公明党の山本香苗氏(01年、約129万票)が続く。上位10人のうち、舛添氏以外の9人を公明党の候補者が占めている。
(J-CASTニュース編集部 工藤博司)