「なんだ!その態度は!」乗客怒鳴った駅員に物議 識者はどう見る?

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識者「淡々と対応すればいい」

   ただ、枝久保さんは、駅員の物言いはよくなかったとして、次のように指摘した。

「駅員の発言があまりに感情的でコミュニケーションが成立していません。頻出する『態度』というワードは、遺失物拾得のお願いに必要なものではありません。乗客の安全にかかわる場合、故意に列車の運行を停止させようとする場合、駅員は乗客の態度にかかわらず、それを制止しなければならないので、やはりこれも『態度』は関係ありません。『山手線止めた』は事実であり、それが乗客の身勝手な振る舞いによるものであれば、場合によってはJRが被った損害を損害賠償請求することも可能かもしれませんが、駅員が私的な感情で乗客を制裁する権利はありません。『交番(警察)に行く』『事情聴取がある』と懲罰的に語っていますが、これらは制裁ではなく、またその管轄はJRにはありません。結局、誰が何を問題だと言っているのか分かりません」

   そのうえで、駅員が取るべき対応については、こう述べた。

「そもそも強く出ていい場面などありません。『怒鳴る』の定義、状況にもよりますが、基本的には謝罪を求められれば拒めないでしょう。必要のない行為だからです。線路に飛び降りようとする人を抑え込むなど、安全上の理由で通常は行わない強い制止をすることはあっても、乗客の態度や物言いを理由に『強く出る』ことはあってはなりません。淡々と対応すればいいのです。今は防犯カメラが乗客の暴力行為などをすべて記録しています。同時にそれは駅員も同じです」

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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